その彼女が、俺の彼女です -JK-

story 39 ページ39

また1人になった










昼間っからビールの缶を片手に
またソファで1人
ボーッとしていると
不意に鳴ったインターホン











「はい」

TH「グクちゃん、元気？」

「ブイヒョン!!」

JM「俺もいるよーっ」

「ジミニヒョンまで？」

JM「なんだよ」

「別に」










今、この2人の存在は
かなり大きいな











色々手土産を持って
宴会だと嬉しそうに･･･。












「忙しくない？」

TH「忙しい。ものすごく」

JM「うそ、うそ。暇だよ」

「なんで？」

JM「ざっくり言うとスケジュールが
色々流れたから」

「俺のせい？」

TH「(￣- ￣ ) ﾝｰ、お前のおかげ!?」

JM「だな。久々のんびりしてる」

「複雑」

TH「気にすんな。
お前のせいだけど、お前のおかげなんだから」

JM「意味わかんねーな」

TH「そお？」










意味のわからない感じだけど
なんだか2人が笑ってて
心底良かったと思えた











この2人が笑ってて
こうして来てくれるなら
他のヒョン達もきっと大丈夫
そう思えた












そんなジミニヒョンから
来週以降のスケジュールをもらった











あとスマホも












露出はしないけど
復帰した後公開されるの分の取材やら
ペンミ用の動画やら
色々詰め込まれていた












その中にポツンと空白の一日










「これはオフ？」

JM「どれ？あー。記者会見」

「は？」

JM「復帰前に記者会見するって」

「1人で？」

JM「だな」

「そっか」










足元からゾクゾクと
込み上げるものがあった












それは恐怖のような不安で
言いようのないものだった












TH「堂々としていればいい」

JM「そうだよ。悪いことしてないし」

TH「俺の女だって言ってやれ」

JM「それはマズくない？」

TH「そお？」










わざとらしい
2人のヒョンのそんな言葉が
耳から耳へ通り抜けた












怖すぎる












いつか見た夢のあの光景は
現実になるんだ。












スーツ着て、頭下げて
謝るしかないんだ











彼女を彼女のまま
守るにはそうするしかない

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