その彼女が、俺の彼女です -JK-

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記事が出た翌日
俺は白シャツに黒いスーツで
警察へと出向いた











犯罪者扱いをされるのかと思えば
そうでも無く、あくまでも
参考人としての事実確認だと言われた











「彼女は恋人です」

警察「思い込みではなく？」

「はい」

警察「いつからお付き合いを？」

「1ヶ月くらい前です」

警察「証拠はありますか？」

「証拠？」










彼女が恋人である証拠ってなんだよ










写真だって合成だと言われたら
何も言い返せない










メッセージのやり取りも
相手が見えないだけに
証拠とは言いきれない










警察「証拠、ありますか？」

「証拠ってなんですか？」









ちょっと口調がキツかったかな
担当の警察官の顔色が変わった










“コンコン”

警察「取り調べ中だ」

『証人と言う方をお連れしました』








開いたドアから入ってきたのは
彼女だった。










A「グク」

「なんで･･･？」

A「彼とお付き合いしてます。
私が証言します。嘘じゃありません」

警察「妹さん？」

A「はい」

警察「でもお兄さんから･･･」

A「兄が嘘をつきました。すみません」










ダメだ。彼も芸能人だ。










これを公表されたら･･･終わる。


きっと彼女と俺も。










「ごめんなさいっ!!」

A「え？･･･グク？」

「俺の思い込みだったのかもしれません!!」

A「何言ってるの？」

「刑事さん、彼女は優しい人なので
俺を助けようとしてくれたみたいです」

警察「後は任せてお帰りください」

A「グク？」










目を閉じて小さく3回頷いた。
大丈夫だよ。という意味を込めて。











彼女が部屋を後にして
取り調べは3時間も続いた










多くは語らず
ただひたすら謝った











警察「事件性はないと判断して釈放します」

「はい」

警察「彼女への接近禁止命令が出てますので
行動にはお気をつけ下さい」

「はい。ご迷惑お掛けしました」










もう、何も考えたくない。










ヘロヘロってこういう状態を言うんだろーな。

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