その彼女が、俺の彼女です -JK-

story 29 ページ29

付き合いだして1週間たったその日
オフになり彼女と出かけることにした











良く晴れた。
気持ちのいい天気。
寒いのが難点だけど。












「お待たせ」

A「私も今、降りてきたよ」

「行こうか」











目的地は海。











このクソ寒いのに海がいいと彼女が言うので
束草までドライブ











2時間半ほど車を走らせると
海沿いの道に出た











A「ひゃーーーーっ」

「窓閉めろって」

A「海だよ!! グク、海っっ!!」

「見ればわかる。さみーって」

A「停めて、停めて」

「はあ？」










路肩に車を停車すると
彼女はご機嫌で
コートも羽織らず砂浜に
飛び出して行った











お姉さんなのに
こういう可愛いとこ
ほんと好き











「風邪ひくよ」



追いかけてコートを肩に


A「ありがと」

「ったく、ガキかよ」

A「綺麗だね〜」

「まぁ」










寒いせいか
俺の右側にくっついた彼女











俺のコートの中に入れてあげた











A「あったかい」

「よかったね」











身体が冷え切る前に
海岸を離れて
小さなカフェへ











「俺、ココア」

A「私も同じものを」










カウンターで2人分のココアを受け取って
海が見える窓際の席へ











冬の海は夏よりも
深いブルーで
思わずスマホの写真に収めた











A「晴れてよかったね」

「うん」

A「ココアも美味しいね」

「そうだね」

A「遠出したの久しぶり」

「忙しいから？」

A「そうね」

「これからは一緒に出かけよ」

A「一緒に行く誰かがいるのも
すごーく久しぶりかも」

「悪いけど」

A「ん？」

「それは一生俺であってほしいね」

A「(*´艸`)またぁ･･･」










なんでもない時間だけど
一緒にいるだけで満たされる
今までの人とは違う











彼女は長く、ずっと長く
大切にしていきたいと思っている











仕事で色々あるけど
彼女の傍なら
ずっと幸せでいられそうだから

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