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story 10 -KI- ページ10

トゥギヒョンに促されて
自室に入ったものの、
まだ頭の中はヌナのことでいっぱいだった。




あんなに殴られたのに・・・。




ごめん、イェソン。
俺は最低だな。
それでもウォニヌナに愛されたいよ。



お前から奪いたい。





翌日の仕事は
バラエティ番組の収録。


幸いイェソンとは一緒じゃなくて、
ドンヘとヒョクチェ、
トゥギヒョンとシンドン。




顔の傷と控え室での俺の様子
トゥギヒョンとシンドンの様子で
何かを感じ取った2人。



EH「カンインヒョン」

「ん?」

EH「なんかあったんですか?」

「え?」

DH「イェソンヒョンも変なんだ」

「変って?」

DH「今日オフなのに宿舎にいて
 携帯も電源切ってて
 ずっと映画観てるんだ」




ごめん、イェソン。
俺は今、不覚にもチャンスだと
思ってしまった。




仕事を終えると
宿舎に戻りそのまま
自分の車へ向かう。




LT「どこに行くんだ?」

「すいません。会いたいです・・・」




ただ会いたい。
その思いで、ヌナの家に向かった。




インターホンを鳴らすと
優しく迎えてくれたヌナ。




色ガラスのはめ込まれたドアを開くと、
ヌナの甘い香りが鼻先をかすめた。




WH「どーしたの?急に」

「コーヒー、ご馳走してよ」

WH「どうぞ」




広いリビングに、今はいない
イェソンの姿が見えた気がした。

大きめのソファに座るのは
なんだか気が引けて
手前のスツールに腰掛けた。




「イェソンと喧嘩したの?」

WH「なんか怒られちゃった」

「なんかあった?」

WH「よくわかんないの」



イェソンはヌナに言ってないんだ。
寝ていて気づいていないのをいいことに
無かった事にしたんだ。




「ヌナを送ってきた時、俺がキスしたんだ」




俺を凝視するヌナ。
今にも持ってるマグカップを
落としそうなくらい驚いていた。




WH「ジョンウンが見たの?」

「そうだよ」




今はもうイェソンは見えない。
見えるのはココにいるヌナだけだ。

抱きしめて
俺の想いを伝える。




「ヌナが好きなんだ。ね?俺にしない?」

WH「・・・・・・・・・ごめんね」

「なんで?俺の方がもっと大事にする」

WH「ジョンウンは私の一部なの・・・
お願い・・・取り上げないで・・・」




俺に顔は背けたまま
小さく震えるヌナ。




ごめんね。ヌナ。
それでも俺は諦められないところまで
もう来てしまったんだ。




どうやったら止まるかも、わからない。

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設定タグ:SuperJunior , イェソン   
作品ジャンル:恋愛
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まゆまゆ(プロフ) - しっかりしなさいキム・ジョンウン! そしてこんなときこそ仲間を頼りなさい!あなたにはあなたのことを本気で心配してくれるステキな仲間がいるんだから。 (2015年2月15日 8時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - たちばなさん» そうですね・・・。ヌナはずっと一人で戦ってきてて、そこに現れて心に入り込んだイェソンの心変わりを感じながらも手放せないんです。弱い人なので・・・。 (2015年2月14日 17時) (レス) id: b5a15f7251 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - だってもう「私」ボロボロだもん。自分に置き換えたらどんなに好きでも嫌だなー。長々コメントすみません! (2015年2月14日 10時) (レス) id: 84b82d7ccb (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 心が動くことは責められない。でもハッキリしない兄さんにイライラしました。揺れてる恋人を側で見てなきゃならない気持ち…兄さんはわかってない。「私」は最後は受け入れるんでしょうか。若くて魅力的な女の子に囲まれる恋人への不安が兄さんとじゃ解消できない… (2015年2月14日 10時) (レス) id: 84b82d7ccb (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - たちばなさん» イェペンならではの、キツいツッコミありがとうございます(´ヮ`;)痛い目に合うかはこの先のお話で確認願います。更新頑張ります!!! (2015年2月13日 21時) (レス) id: b5a15f7251 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2015年2月4日 23時

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