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story 6 -KI- ページ6

仕事がオフで
朝から出掛けることにした。




出掛けた先は
オフの時によく行く
郊外のカフェ。




「こんにちわ」

スタッフ「カンインさん、お久しぶりです」

「暫く忙しくて・・・2階いいですか?」

スタッフ「どーぞ」




ココのカフェは
二階から目の前の公園が見渡せる。




階段を上がりいつもの席を確認する。




「あっ……」




いつもの席の隣に
あの人を見つけて思わず声が出た。




その声に反応して
あの人が俺に気が付く。





立ち上がって頭を下げられた。





「こんにちは」

WH「こんにちわ」

「お仕事ですか?」

WH「んー、息抜き……かな?」




そう言うと椅子に座り
テーブルに伏せて置いてあった
本を手に取った。





「一緒にいいですか?」

WH「ん?あー、どうぞ」




思わず同じテーブルに座ると
カフェのスタッフが
いつものオリジナルコーヒーを
持ってきてくれた。




スタッフ「あら、先生お知り合いですか?」

WH「んー。そうだよー」

スタッフ「先生は顔が広いですね」

WH「まぁーねー」






お互いに何も話さず
ただ本を読んでいた。

何も話さなくても
この沈黙の時間がなぜか心地よかった。





“コトン”


本をテーブルに置く音がして
音の方へ目線を動かし、
そのままあの人を見たら
公園の方を眺めている。





その横顔に胸が高鳴った。
同時に警笛が鳴る。






コノ人ハ、イェソンノモノダ。





それでもいい
今、ココにイェソンはいない。
ただもう少しだけ近付きたい。





「ヌナって呼んでもいいですか?」

WH「どーぞ。
 ついでに敬語もやめていいよ」

「ヌナ」

WH「ん?」

「ちょっと呼んでみた(*´ω`*)」

WH「カンインでもそんなこというんだ」

「ヌナ、ヨンウンって呼んでよ」

WH「ヨンウン?」

「俺の本名」




「いいよ」って笑ってくれた。
ダメだ。落ちた。




この人から逃れる術が
見つからない。





どんどん吸い込まれる。
近付きたい。もっと、もっと・・・。





触れたい。
抱きしめたい。




俺の……ものにしたい。





それから
他愛もない話をしながら
ほぼ1日を過ごした。




WH「そろそろ帰るけど、ヨンウンは?」

「俺も帰ろうかな。ヌナ、車?」

WH「違うよ」

「送ろうか?」

W「ほんと?ありがとう」





いいんだ。
俺がそうしたいんだ。
もう少し傍に居たい。

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設定タグ:SuperJunior , イェソン   
作品ジャンル:恋愛
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まゆまゆ(プロフ) - しっかりしなさいキム・ジョンウン! そしてこんなときこそ仲間を頼りなさい!あなたにはあなたのことを本気で心配してくれるステキな仲間がいるんだから。 (2015年2月15日 8時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - たちばなさん» そうですね・・・。ヌナはずっと一人で戦ってきてて、そこに現れて心に入り込んだイェソンの心変わりを感じながらも手放せないんです。弱い人なので・・・。 (2015年2月14日 17時) (レス) id: b5a15f7251 (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - だってもう「私」ボロボロだもん。自分に置き換えたらどんなに好きでも嫌だなー。長々コメントすみません! (2015年2月14日 10時) (レス) id: 84b82d7ccb (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 心が動くことは責められない。でもハッキリしない兄さんにイライラしました。揺れてる恋人を側で見てなきゃならない気持ち…兄さんはわかってない。「私」は最後は受け入れるんでしょうか。若くて魅力的な女の子に囲まれる恋人への不安が兄さんとじゃ解消できない… (2015年2月14日 10時) (レス) id: 84b82d7ccb (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - たちばなさん» イェペンならではの、キツいツッコミありがとうございます(´ヮ`;)痛い目に合うかはこの先のお話で確認願います。更新頑張ります!!! (2015年2月13日 21時) (レス) id: b5a15f7251 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2015年2月4日 23時

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