ひまわりが咲く頃 -YS- 編集終了

story 25 ページ27

DH｢ヌナーーーー!!!｣





ドンヘが俺を押しのけて
ヌナに抱きついた。




WH｢ただいまぁ｣




悲しく笑うヌナが胸を締め付ける。





他のメンバーも玄関に押し寄せて
ヌナを連れて行った。





空港から直接来たんだと
みんなに会いたかったと
お土産を沢山買ったと
ヌナが話している。笑顔で。
あの悲しい笑顔で･･･。





逃げたい。
聞きたくない。
別れの言葉は聞きたくない。





WH｢ジョンウナ、少し話そ？｣

｢･･･嫌だ｣

WH｢そっか。･･･じゃあ帰るね。
みんなもバイバイ｣

DH｢もう？ヌナ!!! 行かないで、ねっ｣





ドンヘが引き止めて抱きしめていて、
触るなと言いたいのに
俺のだと言いたいのに･･･言えない。





LT｢イェソン、ちゃんと話せ｣





トゥギヒョンにそう言われたけど
聞きたくないんだ。
心から嫌だ。





マジで逃げたい。





WH｢いーよ。私は大丈夫。
私は連絡しないよ。連絡待ってるね｣






ヌナが行ってしまう。





手の届かない所へ行ってしまう。





なんとか引き留めたいのに
きっと今の俺が何を言ってもダメなんだ。





悔しくて、馬鹿げてて
涙が溢れる。





HC｢イェソン、お前が悪い。諦めろ｣

ヒチョルヒョンの冷たい物言いが
突き刺さった。



“諦めろ”


“諦めろ”


残酷な言葉がこだまする。
ヌナ、ごめん。
失いたくないよ･･･。




LT｢怖いか？イェソン。
別れを切り出されるのが怖いか？｣

｢･･･はい｣

LT｢イェソン、ヌナも怖かったんぞ多分。
お前の事務所での態度を見て、感じて
週刊誌の写真を見て
ヌナはもっと怖い思いしたんだぞ｣

｢ｳｩｯ･･･ｳｯ･･･｣

LT｢会いに行け!!
ちゃんと想いを伝えて来い!!｣

｢･･･はい｣




暫くして気持ちが落ち着いてから
ヌナに電話を掛けた。




“トゥルルル トゥルルル”

WH『ジョンウン？』

｢今どこ？｣

WH『もう家に着くよ』

｢今から行く｣

WH『･･･わかった。待ってるね』





俺はヌナに会いに行く。
ちゃんと謝ろう。

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