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love u... 56 ページ7

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他愛もない話をたくさんして
笑い合って、嫉妬して、
久しぶりにこんなに自分を出してる。

ふと、
あれ、彼女から俺の仕事のこと全然聞かれない
って思った。


昔からの友達ですら、
……メンバーの京本くんてさ!
……楽屋で何話すの?
……最近芸能人誰と仲良いの?!
とかいろいろきいてくるのに。

嫌じゃないけど、そう言う質問してくる人は、SixTONESの田中樹の友達って感覚なんだろうなってどっか冷めた感情が出てくる。


彼女にそういった類の質問を
別にして欲しいわけでもないし
かと言って話したくないわけでもない
聞かれりゃ話す。

でも、あえてなのか、気にならないのか、
理由はわかんないけど。
そう言う類の質問や話を全く振ってこないAさん

純粋に、
俺をひとりの人として接してくれてるって感じた


それがすっごい嬉しかった。

なんていうか、ずっと待ち望んでた人って思った。


そんな事考えながら彼女を見ると
ちょうど白ワインを飲み干したところ。
…思いの外、Aさんのペースが早い。

そんなところもグッとくる。
頬をさっきよりも少し赤らめてる気がするけど
呂律もべつに変じゃない。

(顔に出るタイプなんだ、かわい。)

ちょうどメインの肉料理が来た。
一応確認したつもりだけど、
ほぼほぼ勝手に俺のおすすめの赤ワインを頼んだ。


俺がワイン好きになったきっかけの赤ワイン。
飲みやすいし、
甘いだけじゃない、濃厚さが肉に合う。
香りもすごいよくて、かいでるだけで酔える。
それでいて落ち着く。しちょっと大人な…ね。

このワインにハマったのが、
赤ワインのフレグランスを使い始めたきっかけ。
家に帰って、ベッドルームに行くと、
この赤ワインの香りが癒してくれる。


すぐにその赤ワインが届けられて、
彼女はグラスを少し持ち上げて色を見た。

そして小さくいただきます、と
聞こえないくらいの声でつぶやいて、
少しの時間目をつぶって香りを楽しんでる。


(似合うなぁ、マジで綺麗なんだけど)

そんなことを思いながらずっと彼女を見てた。


彼女はまた目をつぶって、
ゆっくり、ひとくちワインを口にした


まじでAさんから目が離せなくて。
綺麗すぎて。

それになんか、赤ワインが来た頃から?少し前から?
Aさんが、若干の自分の世界に行っちゃってる気がする笑

でもそんなとこもかわいくて。


ただただ見惚れてた。




でも次の瞬間、



Aさんの左頬を、涙が伝った。

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設定タグ:田中樹 , SixTONES , 年上   
作品ジャンル:タレント
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時

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