love u... 92 ページ43
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彼女を車で待ち始めて
2時間以上経った。
幸い人通りが少なくて。
バックミラーで人の気配を感じたら
サイドミラーで彼女か確認する、を
何度か繰り返した。
(張り込みの刑事役でも
オファー来ねーかな。笑)
時刻は20:38
今日彼女がこの道を通る確証も
まだ家に帰ってない確証もない
ただ、彼女に会いたい一心で
ひたすら待った。
22時を過ぎて、あたりはもう静まり返ってる。
人も通らない。エンジン止めて、
彼女が通ることだけを信じ待った。
(…さみ。)
さすがに芯から体が冷えてきたのを感じた頃
バックミラーに久しぶりに人影が小さく映った。
決して良くない目でサイドミラーを確認する。
まだ遠くにいる人影は
顔なんて分からなくて
ぎり女性であることはわかる。
ゆっくりと歩いてくる人のシルエット
そのコートに見覚えがある。
あんなに会いたかったのに
ずっと待ってたのに
いざその瞬間が来ると
思うように身体が動かなくて
(冷えのせいもあるけど)
ゆっくりと車を降り
静かにドアを閉めた。
彼女はこちらに気がつかないまま
やたらゆっくりと歩いてくる。
(やっと会えた…)
感無量?って言葉が合うのか
なんて言われるかわかんないのに
嬉しすぎて動けなかった。
時々ふらっとしながら
おそらく酔ってる彼女は
もうすぐそこ。
.....♪
かすかに彼女から聞こえる鼻歌。
何度も同じ音程を繰り返す。
Baby Baby you know I love you
Baby you know I love you
彼女はもう、ほぼ目の前に
(愛おしい…)
ーーそんなに気に入ってくれた?
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時