love u... 88 ページ39
ラジオはあっという間に終わって
こーちとマネージャーの車に向かう。
「なんかあった?」
ーーえ?なんで?笑
「なんか、CM中とか上の空だったから」
ーーそお?
「うん。そんな気がしたー。
まぁ、大丈夫ならいいけど」
ーーなんもねーよ
「まぁ、相談乗れることなら言ってよ」
ーー….おう
こーちに気付かれるほど態度に出てたのか、
仕事とプライベートは分けられる方なのにな。
そんなこと思ってたら
頭に蘇る、ツーツーという機械音。
ーーあ、こーち携帯貸して
「へ?なんで」
ーーいーから
こーちのスマホを無理やり奪って
俺の番号を見つける
同時に、俺のスマホでジェシーに電話する
「もしもーーし」
ジェシーが電話に出たことを確認して
こーちのスマホから俺の番号にかける
……♪
……♪
…留守番電話に接続します。
その音声を聞いて、
コーチと俺の終話ボタンを押す。
俺のスマホのこーちの番号を着信拒否する。
で、こーちのスマホから俺に電話する。
ツー、ツー
こーちのスマホから
聞き覚えのある機械音がする。
「なにしてんのさっきから笑」
ーー…え?こーち着拒した笑
「なんでだよ!笑」
ーーうそうそ笑
こーちの声で、遠くに飛びかけた意識が
この場に戻ってきた。
とりあえずこーちの着信拒否を解除した。
ジェシーから1回の電話と
なんだよ、いたずら? ってLINEが来てた笑
今こいつらいなかったら
けっこーやばかったわ…
って思ってる今も十分やばい。
マネージャーの車に乗って
家に帰る。
いつもならラジオの話とかするけど
そんな気分じゃない。
ただ黙って、この状況を理解しようと努めた
Aさんに着信拒否されている。
色々調べたけど、その確率が高い。
いつの間にか、ついていた家。
ふらふらとベッドルームに入る。
赤ワインの香りが
彼女を毎度思い返させる。
(どうして…)
そんなことを思いながら目を閉じた。
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時