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love u... 84 ページ35

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..
...

ほとんど熟睡できないまま
アラームが鳴る


視界に入る赤ワインのフレグランスが
彼女を思い出させる。

あれから不安しかない。
もう彼女に会えない気がして。



そんなことを思う自分に
改めて本気なんだと確信した。


..


今日はアルバム収録曲の打ち合わせ。


休憩の度に、
なんなら話し合い中もチラチラ携帯を見てしまう。


今日は金曜日、彼女も仕事だろうし
こんな時間に連絡が来るわけはないのに
連絡が来たらすぐ出たくて。


明日土曜日の約束と、あの返事。




「…樹??」

ーーえ?

「んだよ、ぜってーきいてねーじゃん笑」

ーーあぁわりぃ、笑



北斗に声をかけられ
ジェシーに突っ込まれる。


ジェシーがなんか俺に突っ込ませるような
ボケをしたらしいけど
ごめん、全く聞いてなかった。笑


そのあとの仕事はなんとか、
いつもの調子で乗り切った。多分。



気づくと20時を過ぎている。
….彼女からの連絡はない。



メンバー全員、今日の夜から明日までが
束の間のオフになる。
(正式には俺とこーちは明日ラジオだけど)
しばらくなんだかんだでオフらしいオフがない。



「明日何しよっかなーー」

「え、こーち暇なの?」

「え、暇じゃない。」

「絶対暇じゃん!話題作りにいこうぜ」




送迎車の後ろの席で
ジェシーとこーちがくだらん会話してる。


でも連絡がない今、
アホなこいつらの会話を耳にしてることで
気が紛れていい。笑


じゃあなーって車降りて
家に帰る。



なんか平常心で待てなくて。
家にあった酒を飲みながら
YouTubeみたり、なんかいろいろするけど…



一向にならないスマホ


時刻はもう日付が変わる


風呂入って、ベッドルームに入ると
部屋に充満するワインの香りに包まれる


…キスの時感じた香り。


少し憤り似た焦りが渦巻く。





時間潰しに見始めた映画もエンドロール。


ベッドに入りながら、
壁掛けの大きな画面に映る
ただ目に入ってただけの映画。


時刻は2時過ぎ。


俺が知るかぎりの彼女の性格上、
明日、ってかもう今日だけど、
仕事で会えないとしても
連絡をしないなんてことは考えられなかった。




電話してしまおうか、


そう思ったり、考え直したり…
そうしているうちに
酔いもあって寝てしまった。

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設定タグ:田中樹 , SixTONES , 年上   
作品ジャンル:タレント
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時

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