love u... 53 ページ4
ーーうまいでしょ?特にチーズ
とかやり取りしてたら、ちょうど飲み干したタイミングで頼んだ俺のドリンクが来た。
『じゃあ、もう一回
今日はありがとうございます、の乾杯』
突然予想してない、彼女主導の乾杯
おいしいタイミング逃しちゃったからやりなおし、と思ったけど変ですよね、とかふふって笑いながら彼女が言った。
ーーやろやろ!笑
じゃあ、改めて今日はありがと〜
お互い笑いながらグラスを傾けて。
(白ワイン飲まずに俺のドリンク待ってくれてたんだ)
もう全部が俺を惚れさせる。
天然でやってんのか?
まぁ彼女はそんなあざといタイプじゃなさそう。
何話そうかな、、そんなこと今まで考えて飯食う事なんてなかったのに、俺の脳は上手く動作してないみたいで。
その時、
『話し戻っちゃいますけど、田中さんはお酒お好きなんですか?』
と聞いてくれた。
ーーうん、全般好きだけど、一番はワインですね。
『そうなんですね、
あ!やっぱり赤ですか?』
ーーそう!赤が好きです!
…やっぱり??
『あ、ごめんなさい、笑
実は田中さんをはじめて見たのがテレビだったんです。その中で田中さん、ベッドルーム紹介されてて。お気に入りっておっしゃってたあの赤のフレグランスが、私の部屋のと全く同じだった事急に思い出して』
あれ、いい香りですよね、すごく落ち着く。なんて続けながらワインを含む彼女。
ほんのり、酔ってますって感じの頬が、
大人な彼女を少しかわいく魅せる。
ーーそうなんだ!じゃあ部屋同じ匂いなんすね笑
なかなか珍しいのに、偶然ですね、うれしい。
珍しいのは今の俺だ。
基本会話の主導権は俺が握ってきた。
仕事でもMCだし、裏まとめ役だし。
プライベートでもずっと。
なのに今は完全に彼女主導。
でも、その感じがすごい落ち着いた。
俺が話さなきゃって思うけど、
気まずくもなくて、なんなら心地いい。
そこから、ワインと食事を楽しみながら
好きな音楽とか最近ハマってること、
ストレス発散方とか、学生のころの話とか
他愛もないこと話して。
彼女が意外にもソフトボールやってて、
高校で野球部のマネージャーだったって聞いた時は、ちょっとバカみたいに野球部に嫉妬した。笑
どんな恋愛してきたんだろ、って
この人に思われたらどんなに幸せだろうって
ポエマーみたいなこと考えたり。笑
こんな普通の会話なのに、
まじでこの時間が一生続けって思った。
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時