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love u... 66 ページ17

Aさんに
樹くんって呼んでくれた流れで、
樹って名前の成り立ち?みたいな話をしてたら
二人ともグラスが空になった。


『ほんと美味しかったです』


ーーよかった、喜んでもらえて。
また一緒に来てくれますよね?


『…ですね、ぜひ、!』



じゃあ、と席を立とうと準備する彼女をみて
土曜日の話をしなきゃ、と思い出す。


ーあ!土曜日なんですけど、く


車で、と俺のプランを言い出したタイミングで、


『あ!!
あの、そう、言い忘れちゃったんですけど、
実は土曜日仕事になりそうで……』


と言い出したAさん。


ーー…まだ確実には決まってないんでしょ?


『あ、うん、でも多分そうなったら当日連絡できないかも知れなくて、

……だから、キャンセルにしてもらえないですか?』



(最悪だ)


………車で、海の方行かない?
急に車だと嫌かなって思って実は今日誘ったってのもあるんだよね。


って誘うつもりだった。
…なのに



これも嘘なのかも知れない。


やっぱり彼女は何か思ってる。
勝手に決めてる。
俺たちの関係なのに、もう答え出してる。


無意識に彼女から視線を外してた俺は
もっかい視線を戻すと
しっかりと俺の目を見て、


『ほんと、ごめんなさい』

と言った。

俺の目を見てそう言うから
本当なのか、嘘なのか、分からなかった。
でも心なしか
少し潤みのある泳いだような目に感じた。



ーー別に、今決めなくてもいいよ、
 金曜日か、土曜日の朝とかまで、連絡待ってます。


『……じゃあ、
 仕事じゃなくなったら、連絡しますね』


ほんと、人使い荒くて…うちの会社…
と、愚痴っぽく笑いながら、水を飲むAさん


ーーまぁ、土曜日以外でもいいし、
 土曜日ダメだったらまた別日にしましょ


『そうですね!笑』


(ここまで必死になったことないな、俺)


なんて冷静に分析しつつ、
彼女が出してるであろう、答えだったりを
どう溶かしていくかを考えていた。


『ごめんなさい、もう一回化粧室行ってもですか?』

と、いい、出て行った彼女。


ありきたりだけど、
その間にテーブルで会計済ませて、


目に入った彼女の薄手のコートに
俺の香水をシュッと吹きかけた。


それで、またしばらく
今後の作戦を立てるために頭を働かせた。

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設定タグ:田中樹 , SixTONES , 年上   
作品ジャンル:タレント
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時

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