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love u... 65 ページ16

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そこからなにか、特に記憶に残らないような、
というか色々考えてても話せるような、
美味しいね、壁の絵サイゼと同じだけどなんか高級感違うね、なんて
なんて浅い話をいくつかしながら料理を食べた、


店員が食器を下げに来て、追加を聞かれた。


ーーデザートとか、頼みます?

『ううん、お腹いっぱい、満足です』

ーーじゃあ、最後、サングリア風のノンアルあるので代わりに飲みません?

『美味しそう、ぜひ!』


何か頼まないと、この時間が終わる気がして。

彼女が何を思ってるのか何も聞けていないし、
名前だって俺はAさんって呼んでて
樹って呼んでほしいって言ったのに無視され。
本来の目的の土曜日の調整もできてない。

フルーツの入ったノンアルのサングリアが2つ届いて、グラスをくるくる回しながら、
きれー、と目で楽しんでる彼女と軽く話しながら

どう、会話を組み立てようか、と考えていた。



『明日早いんですか?お仕事、』

と突然ですが聞かれ、
あー、明日早いわ。なんて思い出す。


ーーあー、比較的?今アルバム作ってて……

って口走った時、やべミスったと思った。
彼女の懸念が俺が芸能人だってことだと、さっき仮説立てたのに。

『…へぇ!何かを作り出すってすごいです。
 私全くそういう才能ないから、尊敬!笑』


案の定、一瞬顔が曇った気がした。



『じゃあ、そろそろ帰らないとですね』

お互い、ドリンクがまだ
半分くらいある状態でそう言われた。




ーー俺、まだじゅりって呼ばれてないんですけど。笑


咄嗟にそう意地悪な言葉を言えるくらい、
調子を取り戻した俺。


『……じゃあ、樹さん。
 なんか樹くんの方がしっくりくるな、、
 樹くん。
 今日は素敵なディナーありがとうございました』


ーーやった、まじうれしい、
 これからもずっとその呼び方でお願いします!笑



樹くんって呼ばれたことがすごい嬉しくて。
自分が言わせたくせに
簡単に舞いあがった。



今日彼女を悲しませたこととか
これから時間をかけて、
向き合ってく。


まだちゃんと、告白できてないけど、
それは土曜日にしよう。


そこで、ちゃんと、俺の気持ちや仕事のこと、これからAさんとどうしようと思ってるか、すべて伝えよう。


自分の中で次第に
Aさんとの少し先の将来まで見ていて。

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設定タグ:田中樹 , SixTONES , 年上   
作品ジャンル:タレント
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作者名:Nagi | 作成日時:2021年2月27日 0時

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