【GIANTS】短編集

☆赤ちゃん［小林誠司］ ページ44

今日は東京ドームでヤクルトとの東京シリーズ




今は0-0で5回表ヤクルトの攻撃
打席には好調の山田哲人





こいつはほんまに怖いからいや





でも今日はピッチャーが智之やから
なんか安心できる





外角低めに決まったスライダー
見事三振で終え
智之とハイタッチしながらベンチに戻る





高「小林、ちょっと来て」





監督に呼ばれ少しドキッとした





最近はAのおかげで
打撃も好調やと思う





さっきも盗塁を止めれて嬉しかったんやけど
なんかしたのか？





特に思い当たらずベンチ裏へ
そこには球団職員さんもいて





職「小林選手、さっき連絡が入ってAさん病院に行ったそうです。陣痛きたらしくて。そろそろ産まれますよ笑」





高「だそうだ。良かったな。まぁ変えるつもりはないから、この調子で。」





小「はい。」





やばい、めっちゃ嬉しい






思わずにやけてしまう





心配ではあるけど今は試合に集中せな





智「どうした？なんかあったの？」





小「ん、A病院行ったって」





智「え！じゃあそろそろ？」





小「多分」





やったーって俺以上に喜び
周りに報告し始める智之





ピッチャーは休んどけや笑笑





坂「おー、やっとお父さんでちゅかー？笑笑」





石「絶対子育てとかできなさそう笑」





そうやった、
このチーム人をからかうやつばっかや





5番の阿部さんはショートゴロに倒れる





すると





『『ワァーーーー』』





いきなりの大歓声





6番の長野さんがピッチャーの足元を抜ける
センター前ヒット





次にバッターボックスへ向かうのは
7番の陽さん





俺は8番やから準備をする





すると陽さんは
長打に警戒して深めだったライトの手前に
上手に落とした





1アウト1.2塁で俺にまわってくる





絶対に打ってAと子どもに
頑張ったなって言う





そう決意しバッターボックスへ





でも1.2球と空振りしてしまい焦る

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