恋の確率 0.00001%【桃】

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Aside

『あのね、私さとみ君と別れることにしたよ』


言葉にしただけで涙が出そうになる言葉


でも、我慢我慢。迷惑かけちゃう


る｢そっか。ていうことは組を続けるってことで間違いない？｣


『うん。これからも皆と一緒に頑張っていくつもりだよ』


る｢…Aはどっちも辛い二択のなかで、よく決断したね。えらいよ。すごくさとみ君のこと好きだったんだよね？付き合った次の日には別れろって、本当に辛かったよね。別れたくなかったはず。でも、僕たちを選んでくれて、ありがとう｣


『そんな…私たちは、お互いが幸せでいられる方を選んだだけなの。だからいつになっても私はさとみ君の幸せを願ってることが一番かなって思っただけ』


る｢また…いつか会えるといいね、さとみ君と。さあ、仕事だよ｣


こ｢はぁ〜、だる〜｣


莉｢ちょっところちゃん！るぅと君の前でそれ言ったら…｣


る｢ころちゃん？だるい？目覚めさせててあげましょうか？グラウンド20周いってこぉぉぉぉぉい！｣


こ｢はぁぁい！｣


ころん君がダッシュでグラウンドに向かっていった


莉｢じゃあ、俺たちこのあと仕事あるから、失礼します｣


る｢あぁ、行ってらっしゃい。気をつけてね｣


莉犬君と私は部屋を出た


莉｢いやぁA〜残ってくれたんだね！嬉しいよぉ〜｣


『そんなに？』


莉｢そんなにだよ！Aはうちの一番の戦力だし、せっかく最初より仲良くなれたんだし！｣


『そうだよね…もっと喜ぶところだよね。私たち、幸せになるために別れたんだから、いつまでも暗い気持ちじゃ幸せになれないよね』


莉｢そうだよ。ニコニコで幸せそうなAだと、俺たちも嬉しいし、さとみ君も喜ぶよ｣


『うん！そうだよね！よぉ〜し！がんばろっ！』


試しにテンションを上げて、笑顔を見せてみた


莉｢そうそう、その笑顔。でも、無理はしないでね？｣


『はーい』









その後約一年、恋をした二人はお互いのため、幸せに暮らしていた









あのころの恋を忘れることなく









その約一年後、誰も予想しないような









奇跡が起きた

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