03.元彼との思い出 ページ3
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章「下の名前は？」
「……」
章「佐橋さーん、下の名前はー？」
「…あ、すみません。Aです」
章「Aさんな。女の子に失礼やけど、いくつかきいてええ？」
「29です」
章「そうかそうか。でも、俺より年下やな。俺はギターの講師安田章大です。よろしく」
「よろしくお願いします」
・
彼氏よりもかっこいい人はいた
でも、あたしよりも年上ってことに驚き
え、いくつなの？
受付の人もかっこいいし、ちょっと場違いなんじゃないかなって思う
・
章「じゃあ、早速ギターを渡すな。ギターは初めて？」
「んー、初めてではないかな。元彼から基礎習ってたんで…だいたいは弾ける」
章「…ごめん、変なこと聞いて。じゃあ、ちょっと弾いてみて」
「じゃあ、元彼から教わった曲を弾きます」
・
久しぶりにギター触ったのに
手や指は覚えてる
この曲弾くと、元彼との思い出が浮かんでくる
酷すぎる別れ方したのに、思い出の中のあたし達は幸せしかなかった
その瞬間、後ろから抱きしめられた
この状況は何？
・
章「元彼とのこと吹っ切れてないん？」
「…吹っ切れてない。結婚したいと思ってた彼から突然別れを切り出されたら、すぐには吹っ切れません」
章「俺が吹っ切れるくらい元彼との思い出、忘れさせてあげる♪」
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作者名：ちーこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chi-ko/
作成日時：2020年3月17日 20時
