王神相搏つーその7 ページ32
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「あ、賭けの商品にされたAやん。」
「光さん……」
俺はボトルを洗いながら、げっそりした顔で光さんを見つめた。
…部長と跡部様は本当に試合をするおつもりらしい。
今日の夕方、練習が終わる1時間前から始める３セットマッチ。
跡部様が勝ったら、俺は三日間氷帝で補佐の仕事をしなければいけない。
部長が勝ったらどうするつもりなんですか？と聞いてみたが秘密〜とはぐらかされてしまった。
「あんな…呼び方で張り合うなんて…しかも俺関係あるんですかあれ…？？」
「まー関係は大アリやろ。夕方が楽しみやな」
ニヤニヤしてそう言った光さんに俺は全然楽しくないですと言おうとした時、
「っ、うわ！？」
ドリンクを持っていてガラ空きの脇に誰かの手が滑り込んだと思ったら、いきなり体が浮いた。驚いて声を上げると、
「Aがおる。むぞらしか〜。」
俺を持ち上げていたのは千歳さんだった。
そうだった、初めてあった時もこんな感じだった気がする…！！
それ以来練習中も姿を見ないと思って白石さんに聞いてみたら遠い目で
「…まぁアイツは放浪癖あるからな、もう探すの諦めたんや…怪我だけせずに帰ってくればええよ…」
と言ってため息をついていた。白石さん、苦労人だな。
「三日ぶりですね千歳さん！！おろして下さい！！」
「やなこった〜」
「あああ高い！高いです！！！」
俺の声を聞かずに、高い高いを繰り返す千歳さん。が、その手を止めて俺を抱き上げたまま、俺の顔をじっと見つめ始めた。
「なんか疲れとる？」
「あー…まぁ疲れてますね…」
色々ありまして。と言うと、ほーんと相槌を打った千歳さんは、ゆっくり俺を地面に下ろしてそのままわしゃわしゃと大きな手で俺の頭を撫で始めた。え、ちょ、千歳さん手おっきいな…髪ぐっちゃぐちゃになって……
と、思って千歳さんを止めようとしたが、
「…なんか落ち着く」
「どげんね？」
ドヤ顔で頭を撫でる千歳さん。
いやでも本当に落ち着く…千歳さんから謎のオーラでも出ているのだろうか。めっちゃ癒される。俺は大人しく撫でられつつ安堵のため息を吐いた。
「なんかこう…森にいる感じですね」
「金ちゃんもおんなじこと言っとったばい。」
「いやー癒されますねぇ…ありがとうございます！」
俺がお礼を言ったら、千歳さんはにっと笑った。
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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ルドルフ組が可愛かったです！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます！ルドルフの中だと淳が好きなので、かなり淳との会話が多くなってしまったかなと思います…！お気に召して貰えたならなによりです！ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフかわいかったです！家族設定面白い！ありがとうございました！ (2018年4月29日 18時) (レス) id: 91bd124fa4 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 暁月さん» ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2018年4月29日 13時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月14日 8時
