王神相搏つーその5 ページ30
ー
ぴしり。
跡部様が固まる。
しまった、ラフすぎたか…！？
よく見れば他の人も固まっている。
「ああああ、あのすんません、馴れ馴れしすぎましたよね！？」
ゴツンっ！！
「ひぃっ！？」
忍足さんが突然、頭をテーブルに打ち付けた。
「アカン……アカンで跡部…！ほんまに憎い男や……俺もお兄ちゃんって呼ばれたい…」
うーんと。これは喜ばれているのだろうか？
ちらりと跡部様の方を見やると、目を見開いてじっとしていらっしゃる。
「オイ跡部！！帰ってこい！！お兄ちゃんに浮かれてんじゃねー！！」
そんな跡部様を向日さんが揺さぶると、どうやら帰ってきたようだ。
「か、」
「か…？」
「感動した…」
……どういう事だ。
「ああ…跡部の病気が出た…」
え、なになに、どういう事ですかもう…
あちゃーという顔をした向日さんを見る。
「え、え、病気って、え…？」
「｢庶民の生活に触れるキング病｣だぜ。」
「うわぁ、ネーミングセンスの塊…」
「おいA」
「はいっなんでしょう！？」
突然呼ばれて跡部様の方を振り向く。
その目の青はキラキラしていて、かなり幼く見えた。
「もう一回。」
「お、お兄ちゃん…」
「…もう一回、」
「お兄ちゃん……」
「っふふふ…！」
カッと目を見開いた跡部様が高笑いし始める。
なんだこの空間。カオスすぎる。
「はー…なんや跡部、腹立つわー…」
やっと顔を上げた忍足さんのおでこは赤くなっていた。
(と、取り敢えずご飯を食べていいだろうか…)
二年生の二人を見てみると何事も無かったかのようにご飯を食べていて、その精神力に感服した。
日吉さんの方をちらりと見遣れば「あの人達には構うな、早く食べた方がいい。」という目を返されて、俺は箸を持ち直した。
「ふん、いいもーん。
｢先輩｣って呼んでもらえるのは俺達だけだし。」
突然隣のテーブルから投げられた声に、跡部様がはっとする。
声の主は、ジト目で組んだ手を口元に当てている幸村部長だった。
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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ルドルフ組が可愛かったです！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます！ルドルフの中だと淳が好きなので、かなり淳との会話が多くなってしまったかなと思います…！お気に召して貰えたならなによりです！ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフかわいかったです！家族設定面白い！ありがとうございました！ (2018年4月29日 18時) (レス) id: 91bd124fa4 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 暁月さん» ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2018年4月29日 13時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月14日 8時
