八犬伝 幻灯火に助けられし者

帰郷 ページ14

そんな時に私は現れた

私も人が殺されるのを見ているのが嫌だったのよ

私には力があった

生まれたときから怒りを鎮める力を持っていたの

だから私は八犬士に頼んだわ

「私が村殺を鎮め、死を代償にこの世から消す」と八犬士はそれを快く受けてくれた

私は八犬士のおかげで村殺を自らの中に封印し死んだ



玉依姫「つまり、貴女の中にも村殺があるわ。それと共に鎮める力も

けれどね、私は全ての力で村殺を押さえ込んだのよ。だからきっと貴女の力なら＿＿＿＿＿＿＿時間がない！こよいの玉依は八犬士を無事に伏姫に会わせること、村雨の暴走を止めること、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

まって！まだ！！




A「待って！！！」

莉芳「起きたか？」

A「続きを！！って莉芳！どーなってるの？」

莉芳「鬼が戦っている」

松月院のやつら！

(大丈夫！貴女は１６になったのですから玉依姫として覚醒できるはずです！願いなさい！貴女なら伏姫の＿＿＿！)

莉芳「どうした？犬塚A」

A「違うの！それは偽りの名！幻は？」

莉芳「偽り？だが、お前は確かに犬塚の「A、お前の名字はない。お前は俺が最後に言葉を交わし約束をしたやつの生まれ変わりだ。だから俺はお前に引かれたんだ！玉依姫よ」玉依だと？」

A「１６、玉依の記憶、願い、使命、幻灯火…………大切な人のために」

目を閉じて玉依姫の記憶を受け継ぐ
様々な情景が浮かんでは消えていった





幻灯火「いこうか、今宵の玉依姫よ(姿が戻ったか)」

A「莉芳、あの時は逃げてごめんね？幻灯火、現八と小文吾、信乃と荘を助けにいこ！」

莉芳「姿が…(やはりAか。しかし、止まっていた時が元に戻っている。あれは１６の姿か？)」

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