八犬伝 幻灯火に助けられし者

鬼追 ページ12

信乃side

川に流されてると

幻灯火「乗れ、黒いのはあとで取りに来てやる」

信乃「お前！？」

幻灯火「人などはAだけで十分だった…しかしあいつの願いだ助けてやる」

すっげえー上からだな

幻灯火「早くしろ、犬がもたないぞ」

ちっ
仕方ねー
乗り移る
川から岸に上がり凄いスピードで走り出した

あー、だめだ意識が…

side終わり


信乃と四白は部屋に
僕は現八の看病
幻は小さくなって部屋の隅で寝てる
小文吾も今は休憩をとっている

A「やっぱり、治りが早い」

良かった熱も下がった

あれ？いつのまにこんなに日が登ってたんだろ？

現八「…姫………」

A「寝言？」

現八「んー、お前誰だ？」

A「A、よろしくね！現八！ここは小文吾が案内したから僕より貴方の方がわかると思うー！」

現八は起き上がると居間に向かって歩き始めた
その後ろをﾄﾎﾞﾄﾎﾞついてく

現八「助けてくれてありがとな」


ガラ

小文吾「噂をしりゃ現れたぜ」

四白「おはようございます」

今の声荘だ。四白じゃない

村雨「ｵﾊﾖｰ ｵﾊﾖｰ」

現八「俺、もしかしてまだ寝てる？」

まあ、そう思うよね
しゃべる犬に犬神にしゃべる烏

小文吾「いや、これ夢じゃないから！」

A「みんなはよー！」

小文吾「Aありがとな！見ててくれて！…兄貴昨日のこと覚えてるか？」

現八「松月院のクソ坊主のことか？それとも姫のことか？」

姫？さっきも寝言で

小文吾「姫？なんだそりゃ？」

現八「よくは覚えてないんだが、姫だ。俺が鬼になってるときに助けてくれた」

信乃と荘と幻の視線が僕に集まる
？？
なんで僕のことみるの？

小文吾「まったくー、これだよー。あんた、昨日は食う食うって言ってこのガキんちょ追いかけ回したそうじゃねーか」

そうなんだ
村雨だからじゃない？

現八「お前も妖の類いか？人間の子供とはよく化けたもんだよな」

信乃「もとから人間だ」

現八「では何故犬神を連れている？お前も、里見に飼われている妖か？」

信乃「何度も言わせるな！あんたと同じだ！ただの人でしかない」

現八「お前、昨日俺の姿見ただろう」

信乃「見たけど？人を人と決めるのは姿形じゃない、惑わされるな」

相変わらず強い瞳に強い意識を持ってるんだなー信乃は
現八は先に部屋に戻っていった
僕は少しだけ話聞いてこっかな？

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