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みんなと別れて
龍友くんと2人で並んで帰り道を歩く
「明日からどうするん」
『2日間オフなんだけどその間にレポート書いて提出するの』
「そっか、頑張りや?」
『うん…』
寂しさを間際らしてくれるのはやっぱり龍友くんで
帰り道もたくさん話しかけてくれて
『…もう、ついちゃったね』
家に帰り着くのもあっという間
『龍友くんありがとう、おやすみなさい』
私の部屋の扉の前で龍友くんにペコって頭を下げる
だけど龍友くんは私の部屋の扉の前から動く気配はなくて何かを考えているように一点を見つめる
『龍友くん…?』
「指輪…」
そう言った龍友くんが見つめていたのは私の首元にチェーンが通されて掛かっているお揃いの指輪
「俺がこの指にはめてる理由分かった?」
『え?』
「俺を見つめて欲しい
っていう願いを込めて」
「だから」
そういいながら一歩私の元に近づいて
龍友くんが手を伸ばして来る
龍友くんの少しゴツゴツした大きな両手が私の頬を包む
次の瞬間
ただでさえ近くなった距離が
ゼロになって唇に柔らかい感触
次に見た龍友くんの表情は
切なくて苦しそうで
「今度のライブでも俺だけを見つめて欲しい
Aが俺の願い叶えて?」
そう小さく呟いた
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作者名:光 | 作成日時:2017年9月15日 16時