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龍友side


自分の気持ちを確かめるかのように
いつのまにか抱きしめてしまっていた



疑いが確信に変わって




やっぱり俺はAのことが好きや

そう心が体が叫ぶようだった



そんな俺を現実に引き戻したAのケータイの着信音



ごめんって俺のもとを離れて
ケータイを開いたディスプレイに


着信
"片寄 涼太"


の文字をみてドキリとした俺は
何も声をかけずに玄関へ向かっていた



靴を履く途中で



「龍友くん」


そう呼びかけられ手を止める

電話でぇへんかったのか



『電話よかったの?』

「後で掛け直すから」


涼太からの電話より俺を優先してくれたのは嬉しかったけれど
俺が帰った後に涼太と電話するのか


そう思うと

笑顔も作ったものになってしまう


誤魔化すかのように

また誘ってもいいか尋ねると


嬉しそうにもちろんって言ってくれるAをみて

ふふって今度はちゃんと心から笑顔が溢れる


このままAとおったら
抱きしめる以上のことをしてしまいそうで
足早に退散する


自分の部屋に入るのに
クマのついた鍵を取り出すと



それだけで幸せな気持ちになる俺はやっぱり単純なのかもしれない




やっと自分の気持ちに気がつけた俺は


まだAの気持ちなんか







検討もつかない

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作者名: | 作成日時:2017年8月30日 0時

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