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涼太side



Aの髪サラサラだった


俺の手のひらに収まるくらい小さな頭



そんなことを考えながら家に帰った




Aとのトーク画面を開いて

文字キーをスライドさせては消しスライドさせては消しを繰り返す



いっそ電話をかけてしまおうか



通話ボタンを表示したはいいものの
そこから次の画面に移り変えることができないまま



いつのまにか時間が経って、充電も減っていた



後でにしよう



コードにケータイを繋いでシャワーを浴びる



明日はどこに行こうか


何をしようか



そう考えているといつのまにか逆上せてしまったみたいで


少しふらついた足取りで浴室をでて水を飲む




また手にケータイをとって



通話画面を開くと今度はそのボタンを押した




プルルルルと寂しい機械音が鳴った後



Aの声が聞こえることはなかった





『でないなぁ…』




繋がらなかった電話


冷たいケータイを握りしめていつのまにか眠ってしまっていた

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作者名: | 作成日時:2017年8月30日 0時

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