永瀬くんは、ニセのプリンス様【1】 (ページ7)

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prince07 ページ7

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よし、ここは静かに立ち去ろう。

人の告白シーン見るなんて悪趣味だしね。

気づかれる前にこの教室から離れようと思った。

廉「アベさんごめん。

気持ちは嬉しいねんけど、

その気持ちに応えてあげることは出来ひん」

なんとなく、嫌な予感がした。

廉「実は俺、大切な人おんねん」

ここに居てはならないと

本能がそう警報してて。

「えっ、大切な人…？

だれ？聞いてないっ！」

へぇ。永瀬くんって彼女いたんだ。

郁美曰く、永瀬くんは彼女作らない主義って

聞いてたんだけどな。

あくまで噂にすぎなかったらしい。

廉「あんま公表したくなかったねんけど、」

あれ？おかしいな。

こっちに近付いてくるような足音が聞こえる。

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あ「…え？」

急にガラガラッと教室のドアが開いて、

驚いて反射的に振り返ると

目の前に永瀬くんが立っていた。

あ「うぇっ！？ちょっ、と…！」

彼と目が合ったかと思えば

そのまま私の腕を掴み、

グイッと引き寄せられて

廉「実は俺達付き合ってんねん」

サラッととんでもない発言を口にした。

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