don't love8 ページ9
貴「…暇だなぁ…」
カネキくんがトレーニングに行ってから一時間は経った。
何もすることがなくて、彼のベッドの上にゴロンと寝転がる。
別に誰もいないからスカートが捲れているとか気にしない。
…そういえば永近くんにも注意されたなぁ…
無防備すぎなんだよーって。
貴「…無防備ってどーゆー意味なんだろ………あ!」
暇じゃないじゃん!大学行かなきゃ!
カネキくんでいっぱいいっぱいだったから忘れてた。
わたわたと慌ただしく準備をして、ドアノブを引いた。
ガチャッ…ガチャ
貴「……え?」
全身の血の気が引く。
どれだけ力を入れても、開くことのないドア。
何これ……何で鍵なんかっ…___
貴「あ…やだッ誰か!」
叫んでも、家の中は虚しいほど静まりかえっている。
このままじゃ…カネキくんが帰ってくるまで一人?
自由に外に出ることもできないの?
…永近くんにも会えないの?
やだ……そんなのヤダ……!!
貴「出して……出してよぉッ…!」
壊れんばかりにドアを叩いていると、トントンッと小さな足音が聞こえた。
そのまま、鍵の開く音がする。
ゆっくり扉が開くと同時に見えたのは
ヒナミ「あ…えっと…Aお姉ちゃんだよね?」
どうしたの?としゃがんで私の頭を撫でた。
貴「……貴方は…?」
ヒナミ「ヒナミって言うの!お姉ちゃんのことは、お兄ちゃんから聞いてるよ」
久しぶりに見た、暖かい笑顔に心が和む。
貴「ヒナミ…ちゃん。カネキくんは?」
ヒナミ「お兄ちゃんなら、多分夜まで帰ってこないよ?」
夜…まで?
貴「…ありがとう、ヒナミちゃん」
私はそれだけ言って、走って部屋を出た。
夜まで。夜までに帰ってこればいい。
あんなところに一人なんて嫌…!
私の甘い考えから生まれた
1つの間違い。
766人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら - やば (2019年5月22日 4時) (レス) id: fba2db2f98 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ピエロさんさん» 天使ですか!嬉しいです…寛大な心をお持ちの天使様のために!!!(( (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ルカさん» 有難うございます!闇カネキチはツンデレであることを望みますが…ヤンデレもいい!!!!頑張ります! (2016年1月24日 8時) (レス) id: 99758c160f (このIDを非表示/違反報告)
ピエロさん(プロフ) - 駿浬さんの作品とっても、楽しみです!駿浬さんのペースで頑張って下さい(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年1月24日 1時) (レス) id: 2d848995f7 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 闇カネキくんめっちゃ楽しみです!応援しています!!! (2016年1月23日 21時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:駿浬 | 作成日時:2015年3月23日 20時