草食と見せかけて肉食でしたseason2【東京喰種】 (ページ41)

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＿＿＿＿＿…

カネキ「？」

ここは……？

「あははｯ！でね～」

カネキ「…！」

Aの声…

そうか、ここは昔Aが住んでた…

貴「バイバイ！」

「うん！また明日ね！」

セーラー服を纏ったAが、友達と別れるなり川岸に座った。

その横顔は、どこか悲しげで、寂しげで。

カネキ「…A…？」

思わず、声をかけてしまった。

貴「！…お兄さん、誰…？」

今のAとはうってかわって、肩まで伸びたショートヘアーを下ろしていた。

カネキ「僕は、カネキ。金木研」

貴「かねき……どこかで聞いたことあるかも…」

それは、現在の記憶が影響されているのか、本当に会ったことがあるのか分からないけれど

今は、Aとの時間を大切にしたい。

Aの隣に腰かける。

カネキ「どうしたの？そんな顔して」

訪ねれば、手に持っていた紙をクシャリと潰した。

カネキ「…その紙、何…？」

貴「宿題の…紙。お父さんの仕事について調べてくるの」

だけどね、とはたまた悲しい顔をする。

貴「私のお父さん、喰種の研究員なの…色んな喰種を使って、色んな事を試して…」

カネキ「………」

貴「遊んでくれたことなんて一度もなくて…どうしても、好きになれなかった」

うん。

知ってる、知ってる。将来の君から聞いたよ…

貴「ある日ね、見ちゃったの。研究理由の紙を…」

カネキ「うん…」

貴「結局は、喰種である自分を守るための…自己防衛のための、実験…

色んな薬作って、赫子を強化して…ほんと、バカみたい」

赫子強化……僕も、同じだ…

同胞を喰らい尽くして、短期間で自身を強くしようと求めた。

でももしかしたら、これもくだらないことなのかもしれない。

君にとったら…。

カネキ「僕もね、同じことしてた」

貴「！」