第四十七話 心労 ページ2
(em side)
「…うぅーむ…。」
只今、Aさんの部屋の前でウロウロとしています、エーミールでございます。
何度か部屋にはお邪魔させてもらっているものの、やはり慣れない。お邪魔というほど入ったこともないが。扉を開けて1歩程度。
なんというか、圧というか。やはり私達に壁を作っているというのははっきり分かって。
何とかそれを壊せられたらなあと、ゾムさんとも話すけれど、今日はなんだか彼女の様子がおかしいようで。
普段は取り乱したりすることがないのに、今日は感情に任せて怒っているように感じた、とか。
「…しかもなんでそれを自分は聞いてしまうんやろなぁ…。」
余計入りずらくなるやん、ほんま。えらいことしたわ…。
すぅっと息を吸い込み、吐き出す。胸を抑えて、コンコンコンとノックをした。返ってくる言葉は無い。
「Aさん？エーミールです。夕食の準備が出来ていますが、どうされますか？」
…というか、こういう仕事は女中さんがするものだろう。なんで私が頼まれてるんだ…いや、グルッペンさんが言うんだから絶対なんやけど…。
にしては荷が重すぎるよぉ…！他の人でええやんシャオロンさんとかショッピくんとかさぁ…！！
「…Aさん？」
いっそ居なかったことにしたいぐらい怖い思いをしているが、そんなことしたらどんな仕打ちがあるか分からないし。入りますよと一声掛けて扉を開く。
その時、ツンと鼻にくる臭いがした。うっと唸り、奥の方を見るとベッドに横になっているAさんがいた。この臭いはともかく、寝ているのなら少しは気も落ち着いているだろう。
そう思い、近づいた時。
「…えっ？」
横たわったAさんの口の端から垂れている黄緑に近い液体が、ベッドへと落ちている。水溜まりを作ったそれは、酷い激臭を放っていた。臭いの原因はこれだった。
Aさんが、嘔吐している。
必死で、彼女の肩を揺らす。小さく唸った彼女の額に手をやると、物凄く熱い。冷や汗もかいている。急いでしんぺいさんに通信を繋ぐと、ふぁいと鼻に抜けた声が帰ってきた。
「Aさんが嘔吐してます。熱も汗も酷い。換気もまだ不十分ですがすぐにします。すぐ来て貰えますか？」
彼への通信の中、案の定激動する音と共にはぁ？と怒りにも近い疑問の声が帰ってきた。
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五角形レンガ - すっげぇ、、、いや、感動でしかないです、凄すぎませんか！？ (8月12日 10時) (
レス) @page29 id: 142fcb5a32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 神作品、、、ッッッッ (2022年12月19日 12時) (レス) @page29 id: 9753754a57 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 鴉さん» お！！そうですそうです！！！！いやあ知ってる人いた………！！！！！ (2022年10月19日 18時) (レス) @page14 id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - 作者様！！！！59話の夢主さんが言っている小説ってメディウムですよね！！！！ (2022年10月19日 18時) (レス) @page14 id: cdf302c4aa (このIDを非表示/違反報告)
GuriGura(プロフ) - う‘‘ぁ‘‘ッ、、、、、、、、、さ‘‘い‘‘こ‘‘う‘‘ッ‘‘、、、、、、、、、 (2022年9月25日 8時) (レス) @page29 id: b9eb3e9d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年9月8日 23時
