三日目、発見。 ページ19
嫌に鬱は真剣な顔でパソコンを覗き込んでいた。その青の眼差しは、必死になってグルッぺンを探しているようで。何時になくその顔を見たことがないらっだぁは、驚きながらも笑っていた。
「……、………、……誰や、こいつ。」
ぼそりと、虚無な外交室にそう響き渡った。皆して、画面を覗き込む。そこに映ったのは、白黒で見えづらいものの、ローブを着た小柄の人と、薄手の布を着た＿グルッぺンの姿が。
安堵が広がるも鬱はそれを拡大して、再生、停止、再生、と繰り返してそのローブの人の顔を見ようとした。
「どりみーこれもうちょい画質よくできんの？」
「ﾑﾘ｡ﾀﾀﾞﾃﾞｻｴ数が多いｶﾗ｡容量良くしないと、ﾀﾌﾞﾝそれ以上は画質粗いとｵﾓｳ。」
タバコをふかしながら、金豚きょーは画面を見た。少なからず、小柄、ということしか分からず。
鬱がチーノにさっきローブ着てたやつと会ったか？と聞くも首を振るばかりで。くそ、もう少し探索しとけば。
「構造的に中央通りに行ったはずや。真ん中のヤツ押したら行けるはずやで。」
「エッすご…。」
「特別だよ？こんなの見れる他国の人ら鬱くんらだけだからねん。」
「マジ感謝感謝。」
らっだぁがおいヤミはやめろと割とガチな顔するので。鬱は軽く謝り、続きを見た。
「…西の方に曲がっとる？」
「方角的にはそうやな。でもそっちって言ったら…うーん。住宅街か、空き家か…。それぐらいしかないで？」
「空き家とかないんすか？置いとくにもってこいやと思うんですけど…。」
いやな、と金豚きょーが顎を撫でる。あそこ古すぎて人入れんねんなと苦い顔をしながらそう言った。
誰かが入れたとしても、玄関程度。老朽化が酷くて、床も天井も壁も穴ぼこだらけ。雨風凌ぐには無理がありすぎる場所だと金豚きょーは首を振った。
「そこの監視カメラとかはないんすか？」
「生憎ﾅｲ｡ｿｺｲｸﾉ､大体肝試しするｺﾄﾞﾓﾄｶﾀﾞｼ。」
「まぁ、お遊び程度にしか思われてないんよ。誰かが勝手にいたとしても、数日で出ていく。行っても意味はないと思うけど、行くなら送りますよ。」
鬱とチーノは顔を合わせる。
答えは可能性があるのなら、だった。
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かきくけの(プロフ) - すごい、作品ですね…(小並感)久しぶりに神作品に会えました！ (2022年10月15日 7時) (
レス) @page24 id: e7af349437 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのサメ(プロフ) - 神様ですか？神様ですね。こんな、素晴らしい作品を作っていただき、ありがとうございます！ (2022年10月6日 8時) (レス) @page24 id: fed687ffc2 (このIDを非表示/違反報告)
月の光 - おっと神のような作品を見つけた。オークションものは結構あるけどネタ物が多いからこんな感じのすごくうれしいし好みです！！応援しています！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page5 id: f3c01cad39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年10月1日 16時
