三日目、接触。 ページ18
帰りに甘いものでも作ってやろうと、Aは市場へと向かった。
グルッぺンは甘いものには目がないからな、アップルパイとかはどうだろうか。いやしかし、あの様子だとチョコも好きそうだしな…ビターよりミルクがいいんだろうか。
試行錯誤していると、あのとAは話しかけられた。
嫌に快活な声。少しばかり服装は変えているので怪しまれることは無いだろうが。慎重にAが振り返ると、水色の背の高いふわふわとした毛の男と、片目を隠したメガネの男がいた。
見たことは無かったが、少なからずW国の人間だろうなと思った。
「はい…私に何か用でしょうか？」
「ああ、すんません。ちょっと…うちの人に似てたもんで。
ところでお嬢さん、こういう顔してる人見かけたことありませんか？」
さっと見せられた写真はやはりグルッぺン・フューラー。予想通りだったので別段驚くことも無く。
昔から、心が無いだの壊れてるだの言われることは稀にあった。だからこそ、Aは他人の真似をすることには長けていた。
「いえ、見たことは…。でも、これほどの美形なのでしたら随分目立ってしまうと思います。」
心配した風に、探ってみようか。自身もかなりの美形であるとは自負しているし、おしゃべり好きなんだとそういう印象を与えられればそれで良い。Aは背の低いのもあってか、そのメガネ2人に聞いてみた。
「そのう…ゆ、行方不明の方なんですか…？」
「あ〜…まあ、そうなるんすかねぇ…。居場所とかも全くなんて、当てずっぽうって感じすけど。」
「そう、なんですか…。早く見つかるといいですね。」
私、これから用事があるのでとAは頭を下げ、ぐるりと屋敷とは真反対へと歩き出す。もしかしたら付けられるかもしれないとは思ったが、向こうも下手な行動はあまりしてこないらしい。こっそり様子を見てみるも、別の女性に話しかけているみたいで。
まあいいかと、屋敷の方面へと歩き出した。
運営国のらっだぁは、重い空気の中おかきをボリボリと音を立てながら食べていた。
やっぱりらだおくんは空気読めないと、緑色は内心呆れる。
「ﾝ〜…、よし、ﾐﾃｲｲﾖ。」
緑色が差し出したパソコンには、国中の監視カメラの映像が映し出されている。カチカチとクリック音＿そしてらっだぁのボリボリと言う咀嚼音が響いた。
「すませんらっさんちょっと口閉じて噛んでくれませんかね」
「え、ばちこり閉じてるんだけど。」
「鼻から音でも出てるんすか」
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かきくけの(プロフ) - すごい、作品ですね…(小並感)久しぶりに神作品に会えました！ (2022年10月15日 7時) (
レス) @page24 id: e7af349437 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのサメ(プロフ) - 神様ですか？神様ですね。こんな、素晴らしい作品を作っていただき、ありがとうございます！ (2022年10月6日 8時) (レス) @page24 id: fed687ffc2 (このIDを非表示/違反報告)
月の光 - おっと神のような作品を見つけた。オークションものは結構あるけどネタ物が多いからこんな感じのすごくうれしいし好みです！！応援しています！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page5 id: f3c01cad39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年10月1日 16時
