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千尋Side


「俺と付き合って」


「え、と、私好きな人が……」


「須藤だろ?」


「……知ってるの?」


「見てたらわかるよ。……なぁ、俺にしとけって」


「でも……」


「須藤を忘れるくらい、俺が大事にするから」



2年の時、同じクラスだった川島君。
今は隣のクラスだけど、よくうちのクラスに遊びに来ていた。
そんな彼に告白されて、抱き締められて。



私は弱かった。
報われない気持ちが辛すぎて、苦しくて。
逃げたんだ。
愛してくれる、彼のところへ。









樹Side


「千尋、帰るぞ」


「待ってよ、朔斗!」



手を繋いで、笑いあって。
あぁ、彼女は幸せなんだなって。
好きな人の幸せを喜んであげないと、って思うのに。
どうして隣にいるのは自分じゃないんだろうって、苦しくて。


まだ忘れられそうにないから。
もう少しだけ、好きでいていいかな。
君に迷惑はかけないから。



もう少しだけ……。









朔斗Side


「須藤、ちょっといい?」


「……川島?」



千尋の目の前で、須藤を呼び出した。
前に同じクラスだったけど、ほとんど話したことはない。
そんな俺達が一緒にいるところを、千尋は心配そうに見ていた。



人気のない階段へ移動して、俺は



「お前さ、千尋の事好きなんだろ?」



と単刀直入に須藤に言った。



「……え?」


「千尋もさ、お前の事好きだったんだ。知ってた?」


「宮野さんが……俺を?」


「そう、でも俺が奪った」



他の誰にも、渡したくなかったから。



「…………」


「悔しかったら、千尋に告白でもなんでもすればいいよ」


「なんで、そんなの今更……」


「フェアじゃないと思って」



俺は千尋が好きで、千尋は俺を好きでいてくれている。
それを確信したくて。




千尋は絶対に渡さない。









*どっちと結ばれるかはお好みでご想像ください。

舞台挨拶→←映画『ありきたりな恋の話』



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設定タグ:芸能界 , 吉沢亮 , 菅田将暉   
作品ジャンル:タレント
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なーさん(プロフ) - リクエストです。アオハルTVとぐるナイ出演が見たいです。 (2019年3月5日 15時) (レス) id: 9a29600662 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 寧音さん» 寧音さん、ご報告ありがとうございます。こちらも確認させていただきます。 (2018年10月17日 20時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
寧音(プロフ) - なぜか名前が反映されず、人1のままになってしまいます。私側の故障なのか分からないので一応報告させていただきました。 (2018年10月17日 16時) (レス) id: d9ed61c0ad (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ユーロさん» かしこまりました、しばらくお待ちください。 (2018年10月17日 9時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - LINAさん» 修正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年10月17日 9時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作成日時:2018年10月9日 9時

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