恋の始まりの話(吉沢Side） ページ2
初めてAと会ったのは、何年か前のある映画の撮影の時だった。
当時から綺麗な顔立ちをしていて、ニコニコしてて可愛くて、周囲の目を引く存在だった。
スタッフさんや共演者の人達ともすぐ仲良くなった彼女。
でもだからどうという訳でもなく。
人見知りな俺は、彼女とはただ共演者の１人として挨拶くらいしか言葉を交わさない、なんてことがしばらく続いた。
そんな彼女との距離が近くなったのは、本当に突然だった。
ある日の撮影の合間、１人で携帯をいじっていると
「吉沢さん？」
と俺を呼ぶ声。
顔を上げると、そこにはいつも共演者の輪の中にいるはずの彼女がいた。
「はい？」
「お隣、いいですか？」
俺の隣の椅子に目配せをして、俺の顔色を伺うように尋ねてくる。
「あぁ、どうぞ」
「ありがとうございます」
にっこりと笑って、彼女は椅子に腰掛ける。
こんなに近くで見たことがなかったけど、近くで見れば見るほど本当に綺麗な顔をしていた。
「何されてたんですか？」
大きな目で真っ直ぐに俺を見て、にこやかに尋ねてくる彼女。
人見知りな俺は、そんな彼女と目を合わすことが出来なくて。
「動画見てました」
と携帯に目線を逸らす。
「何の動画ですか？」
「お笑いです」
「へぇ、お好きなんですか？」
「そうですね」
彼女の意図がわからなくて、返答もつい当たり障りのないものになる。
なんで俺に話しかけてくるんだろう。
俺なんかと話すより、あっちで他の人達と話してた方が楽しいだろうに。
そんな俺の考えなんて知らない彼女は
「私も一緒に見ていいですか？」
と、澄んだ綺麗な声で言った。
彼女の方に視線を向けると、大きな目はやっぱり俺を見ていて。
「いいですけど……お笑い好きなんですか？」
「大好きです」
そう言って、椅子を俺の方へ移動させて携帯を覗き込む。
動画を再生させれば、彼女は携帯に釘付けで。
さっきよりも距離が近くて、ちらりと盗み見た彼女の横顔が綺麗で。
彼女のいい匂いがして、時々漏れる笑い声が近くて。
ドキドキして、動画に集中出来なかった。
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なーさん(プロフ) - リクエストです。アオハルTVとぐるナイ出演が見たいです。 (2019年3月5日 15時) (
レス) id: 9a29600662 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 寧音さん» 寧音さん、ご報告ありがとうございます。こちらも確認させていただきます。 (2018年10月17日 20時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
寧音(プロフ) - なぜか名前が反映されず、人１のままになってしまいます。私側の故障なのか分からないので一応報告させていただきました。 (2018年10月17日 16時) (レス) id: d9ed61c0ad (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ユーロさん» かしこまりました、しばらくお待ちください。 (2018年10月17日 9時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - LINAさん» 修正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年10月17日 9時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2018年10月9日 9時
