８０話 ページ41
貴「……っ！」
コ「おい、無茶するな。怪我も塞いだだけで治ってないんだろ」
貴「わかってます。無茶はしません」
コ「休んでない時点で充分無茶……そんな目で見るなよ」
私とコウは、スカイちゃんの死角となる木の後ろに隠れていた。今回の作戦では、私たちは奇襲係ということになっている
コ「雑すぎるけどな」
貴「それしか思い付かなかったんだから仕方がないでしょう！」
コ「悪かったよ。あんまり大きな声出すな。気付かれたら元も子もない」
うぐ、と口をつぐむ。これは自分のわがままで決行した作戦だから、手伝ってくれている彼らには頭が上がらない。多少何か言われても受け止めなければならない
コ「震えてるけど、寒いか？」
貴「い、いえ、大丈夫です。上着も貸してもらってるし……」
コ「別にいい。その格好で動かれても困るから」
少し言いづらそうに視線を反らすコウ。自分では気がついていなかったけれど、かなり衣服がボロボロになってしまっていたらしい
髪の乱雑さも合わせて、今の私はひどい格好をしているだろう。ここに姉がいたら「なんてはしたない！」と怒られそうだ……
さて
頭を切り替えて、今回の作戦を確認する。単純なので作戦という程でもないが、一応思い返しておこう
今回の作戦は、「どうやってスカイちゃんを止めるか」に重点を置いた。一度動きを止めてしまえば、私の呪いで彼女の力を吸いとることができるからだ
そのため、まずレイに囮になってもらう
まっすぐ彼女に向かっていっても雷に襲われるだけだからだ。それは能力の暴走も彼女の精神状態もあるけど……ひとまずは危険だ
でも、魔力で作られた雷は普通の雷と違って範囲がかなり狭いので、レイは俺なら避けられると言ってくれた
なのでレイに気を引いてもらって私とコウが接近し、隙を見て私が彼女の力を奪う。正直、愚策だと思う
私は一度雷にやられているから、本来なら私一人で行動するところをコウが着いてきてくれるのだ。押されたっていうのもあるけれど……心配をかけたんだろうな
その分レイの負担が多くなったけれど、ある程度は仕方がない。レイとスカイちゃんはそこそこ仲が良いらしく、少しは反応を示すかもということで、彼をそこから外す選択はできなかった
コ「で、隙を見てって言ってもどうするんだ。のこのこ出て行ったところでまたやられるだけだぞ」
信用の無い目だなぁ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
