【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ47)

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94話ページ47

ut｢A！俺や！どないしたん！？｣

『...え？』

顔を隠すように上げた僕の腕を優しく下ろす

kn｢A...なんかあったんか？｣

ut｢...ゆっくり話してみ？大丈夫やから｣

コネシマに背中を優しく擦られ落ち着きを取り戻す

『....グルッペン....』

ut｢グルちゃん？｣

kn｢グルッペンがどうしたんや？｣

僕は震えながらもあの事を話した

kn｢なるほどなぁ...｣

ut｢こんな時に限ってマンちゃんととんちがおらんからなぁ...｣

トントンとオスマンは今出張中...そのため大事は避けたいらしい

『もう怖い...何されるか分からない...』

今、グルッペンが変だと気づいているのは僕と大先生とコネシマの3人

他のみんなに話しても"冗談"で返される

kn｢そのAの話からすると...狙われとるよな完全に｣

ut｢うん｣

2人は頭を悩ませる

すると、大先生が1つ案を出した

ut｢今夜俺ら2人でAのボディーガードするってのはどうや？｣

ドヤ顔でコネシマに言う

kn｢うーん...まぁせやな。そうするかぁ...それでええか？A｣

『う、うん...ありがとう』

僕は2人に礼をする

2人の言う通り...今回はトントンやオスマンが居ない....あまり大事にならなかったらいいんだけど...

gr｢......｣

ガタリと椅子を引き立ち上がる

gr｢さてと.....｢始めましょうか｣

鏡に映ったのは、グルッペンの姿では無く...餓鬼の姿だった

――――――――――――――――
『あの....本当に大丈夫？』

kn｢何言うてんねん！大丈夫や！｣

ut｢僕らが傍におったせいかグルちゃん全然近寄ってこんかったやん。大丈夫大丈夫｣

2人が僕の傍にいてくれたおかげで大丈夫だったけど....そんな夜寝る時は守らなくても....

ut｢寝てる時襲われたらどないすんねん｣

kn｢俺らが守ったるからAははよ寝る｣

『.....』

2人にそう言われベッドに入ろうとすると

ガチャリと音が鳴り部屋の扉が開く

扉を開けたのは、グルッペンだ

『ど、どうしたのこんな時間に...夜中だけど』

グルッペンは周囲を警戒しているのか辺りを見回す

いつの間にか大先生とコネシマは居なくなっていた

どこかに隠れたのか？

gr｢....少し話があってな｣

『は、話って...？明日でも良くない？トントン達が帰ってきた時とかさ』

僕はそう言うが聞かずジリジリと近づいてくる

gr｢それじゃダメだ｣

『な、何でだよ....近づくなよっ...』

来るな...