【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ5)

今日:1 hit、昨日:29 hit、合計:23,891 hit

53話ページ5

ut｢お疲れやねA｣

『何とか...』

トントンの手伝いが終わり食堂でダラりと体を伸ばす

ut｢僕の方も荷物とか色々まとめること出来たけどまだこれから色々せんとあかんと考えると頭が痛なるわぁ｣

『お疲れだねそっちも...』

僕はそう言うと大先生は｢せやな｣といい笑った

『ねぇ、僕...昨日変な夢を見たんだ』

ut｢変な夢？どんなんなん？｣

『トントンとグルッぺンが出てきて...そのトントンやグルッぺンの瞳は吸血鬼の瞳じゃなかった...まるで人間だった。そして、銃などを持った人が現れて...』

《覚悟しろ総統グルッペン･フューラー！今こそお前を打ってやる！》

どういうことだろう...

ut｢不思議やなぁ...人間？の頃のグルちゃん達が夢に出てくるとか...｣

『人間の頃？グルッぺン達って人間だったの？』

びっくりして大先生に聞くと大先生は｢うん｣と首を縦に振った

ut｢ここ、地界や天界はな？人間界でいうと地獄と天国や。僕らは死んでもうてここにおる｣

『天国と地獄...』

ut｢んで、吸血鬼になるのは人何人か殺したかそれ以上の事をしてしまったらなってしまうんや。まぁ天界はたまたまかな｣

じゃあ地界に吸血鬼がいっぱいいるってことはそれほどヤバい事をしたから...？？？

『でも、トントンもみんなも優しいよ？何で吸血鬼なんかに...』

ut｢.....ほら、とんちのとこ行ってき。僕は少しペ神のとこ行かなあかんから｣

大先生は立ち上がると僕の背中をぽんぽんと優しく叩き行ってしまった

何でだろ...

『ふわぁ...疲れた』

ベッドに飛び込み足をバタバタとさせる

大丈夫、帰れる。後5年待てばいい話だ

――――――――――――――

『ここ？』

gr｢そうだ。ここだ｣

まるで刑務所のような建物...の隣にある事務所のような建物に住むことになった

荷物を運ぼうと建物に入るとロボロ達がいた

『みんな！？みんなもここに住むの？』

so｢そうやでー。よろしくなぁ｣

荷物などを部屋に置くとトントンは一息つき僕に言った

tn｢なぁA。少しお願いがあんねんけどこの鍵渡すから下の地下牢におるあの2人の様子見てきてくれへんか？｣

『2人？』

まぁ、よく分かんないけど見に行くか

トントンから貰った鍵をポケットにしまい地下への階段を降りた先にある扉の鍵穴に鍵を差し込んだ

『あ...』

mr｢は？...｣

牢の中にいたのは見覚えのある女性と男だった