14話 ページ16
僕は腰が抜け床に膝を着く
帰っても...父さんや母さんは....居ない？
？｢これで分かったやろ？｣
『.....』
手に持った"紙"を握る
もう泣きたくない....泣きたくないのに....
《A...》
《A》
頭の中で2人が僕の名前を呼ぶ
今までは早く帰って2人に｢ただいま｣って言いたかった
声が出なくても、何かで伝えたかった
いつものように、頭を撫でて欲しかった....
照れくさくて嫌だったけど...嬉しかった
『〜っ...』
床に温かい何かが落ちる
？｢....｣
酷い...酷すぎる....
寂しい....
寂しい....
？｢ん....｣
『.....(え？)』
赤いマフラーの男はまるで親のように僕を抱きしめた
？｢俺らがお前を守ったるから。あの国には帰るな...分かったか？｣
僕から離れそう言った
tn｢俺はトントン...ここの書記長やっとる。案内するからついて来るんやで｣
『(え、うん...)』
僕は頭を縦に降りトントンについて行った
tn｢はい。ここが俺の仕事場｣
『(うわ....)』
机の上には紙の束がいくつもあり、部屋が汚い
tn｢よいしょっ...続きやるかぁ｣
は？こんな部屋で？
信じられない...そう思い僕はトントンの服の裾を引っ張り、ホウキをはくジェスチャーをした
tn｢掃除？あぁ、これやってからするつもりや｣
『(こんな場所で仕事なんかできるか馬鹿)』
トントンが聞こえない程度の舌打ちをした
tn｢ん？なんかやったか？｣
『(な、何もやってないです...)』
怒らせるとまたあんな風にやりそうだからな...トントンという男には警戒しとかないと
黙々と仕事をしているトントン
暇すぎる....放ったらかしじゃん僕の事
『(....こっそり掃除するか...)』
物音を立てないよう捨てる物は捨てる。直すものは直す感じに片付けを始めた
これで怒られても僕は知らん。放ったらかしにしたのが悪いんだ
しばらくすると、部屋が綺麗になった
『(ふぅ...こんなもんか)』
って何やってんだ僕...何普通に掃除やら片付けやらやってんだよ....
すると、ガタンと音が鳴る
音が鳴った方を見ると、トントンが眠っていた
『(えぇ....)』
馬鹿じゃねぇの...はぁ...
僕は近くにあった毛布を取りトントンにかけてやった
『(ほんとに僕何やってんだろ)』
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名無しという名のラムネ(プロフ) - ひまりさん» 返事遅くなり申し訳ありません💦ありがとうございます！！励みになりました！更新が遅くなりますが読んでくださってありがとうございます！！ (2021年10月24日 22時) (
レス) id: a27fd59e7c (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - めっちゃ展開おもしろいですね！これからも頑張ってください！ (2021年10月7日 3時) (レス) @page11 id: 6ddea9697a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しという名のラムネ | 作成日時：2021年8月19日 12時
