日常の中の非日常

9話 ページ9

それから、バタバタと数日があっという間に過ぎていった。






「こちらの手術は、執刀医が猫田先生、第一助手に私が入らせていただき、第二助手は古川先生です。以上です。」







医局長「はい。じゃあカンファレンス終わりなんで、持ち場に戻って。」








今日はなんだか、すごく体調が悪い気がする。


昨日の夜更かしが悪かったのか、それとも激務すぎるから、体が重いだけなのか。


この状態で業務はまずい。

早退させてもらおう。






三枝「藤川？なんか顔色悪くない？大丈夫？」





ちょうどいいところに三枝が。
伝えておいてもらおう。






「大丈夫じゃないから、早退しようと思う。今日はもう仕事入ってないから問題ないと思うし、あとお願いしていい？」







三枝「うん。そうしな。気をつけて帰れよ。」







「ありがとう。」





書類仕事少ししたら、すぐ帰ろう。






ーKyomoto Sideー





あれから喉の調子はすっかり良くなって、ドラマは無事にクランクアップをむかえた。

ドラマ期間が終われば、次は新曲のプロモーション期間。


ありがたいことに結構忙しくさせてもらってる。




そんな中でも、定期的に今日あったこととか、色々藤川先生に送っているけど、全く返事が来ないし、既読すらつかない。





もしかして、嫌われた？





確かに結構強引にいきすぎたのは反省してる。
でも、このまま二度と会えなくなるのは嫌だって本能的に思ってしまったから。






マネ「2人とも、明日は朝から歌番組のリハだから、今日はゆっくり休んでよ。」







そういえば、帰りが樹と一緒になるのって久しぶりかも。






田「なんかさ、最近元気なくない？スマホ見て、ため息ついてること多い気がすんのは俺だけ？」








京「気になる人からLINE無視されてるって言ったらどうする？」








この手の話は樹の方が詳しそうだし、相談のってもらうか。


そう思って開き直って樹の様子を伺うと、びっくりしてるのか目をまん丸に見開いていた。






田「ちょ、それ。、は？気になる人？」






あ、でも。マネージャーがいる前で言うのはまずかったか。







京「例えばの話。」







田「冗談に聞こえないのやめてくんない？」






だって冗談じゃないもんな。







マネ「恋するなとは言わないけど、トラブルは避けて。撮られるとか。」







まだまだその段階じゃないんだよな。どうやったら、友達になれるんだろう。

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