日常の中の非日常

6話 ページ6

ーKyomoto Sideー






き、気まずい。

諸々の手配が終わって、手持ち無沙汰になったぽい藤川先生と、薬剤師さんが来るまで特に何もすることがない俺。



なんか、話題。、

えっと。





京「この間の手技指導、ありがとうございました。撮影順調です。」







藤川先生も少し気まずかったのか、助かったって顔してる。
話しかけて良かった。







「それはよかったです。京本さん、とても器用でお上手だったので。」




この調子で会話繋いでおこう。





京「藤川先生は、外科医なんですよね？かっこいいですね。」






「外科医ってドラマでどういうふうに扱われているのかよくわからないですけど、結構地味な仕事ですよ。準備して、オペして、論文書いての繰り返しです。」







そう言う割には、楽しそうな顔してる。
好きな仕事なんだろうな。








「京本さんは、俳優さんなんですよね？」





、え？俳優？






「俳優さんにもグループがあるんですね。、確か自己紹介の時に、SixTONESっておっしゃってましたよね？」







ん？なんか勘違いしてる？






京「俺、俳優の仕事もしてるんですけど、本業はアイドルです。、ジャニーズ事務所に所属してて。」







あれ、きょとんとしてる？

ジャニーズも、もしかして知らない？






「ジャニーズって、あの、嵐さんとかSMAPさんとかの？」






あ、よかった。知ってた。






京「はい。その後輩です。SixTONESっていうのはグループ名で。」








「なるほど。、疎くてすみません。」







もっと知ってもらえるように頑張らないと。







京「いえ。あんまりテレビとか見ないですか？」








「そうですね。、プロフェッショナルで同業者が出ていると見たりしますけど、バラエティとかドラマはあんまり見ないですね。嵐さんとかSMAPさんは、学生時代に流行ってたような気がするので、偶然知っているだけで、どういう曲があるとか、メンバーさんの名前とかはわからないです。、当時は覚えてたんでしょうけど。」







そんなに？俺の周りにいないようなレアな人かもしれない。

曲、聴いてほしいな。






京「良かったら、曲聴いてみてください。サブスクはやってないですけど、CDとかYouTubeで聴けるので。」







ちょっと戸惑っている。
もしかして、困らせちゃった？





「調べてみますね。YouTubeですよね。」




そう言うと早速自分のスマートフォンで調べ始めた。

よかった。迷惑だったわけではないのか。

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