日常の中の非日常

36話 ページ36

ジ「どうだった？」






京「フランスに半年間留学してるんだって。」







半年間、会えないのはものすごく苦しいけど、この間にやるべきことは全部やろう。








京「馳さんに何か言われて、俺のこと避けてるんじゃないかって言ってた。」






松「脅されてるとか？」






仮にあの時の写真撮られてたとして、写真を消させるのは多分無理だ。


だとしたら。





ジ「あのさ。馳さんと一回会ってみる？話してみた方がいいんじゃない？」








たしかに、話してみて決着をつけるのはアリだな。





森「ちゃんとした話になるかな？なんかこちらも交渉材料みたいなもの持ってないと困るんじゃない？」








ジ「そうなんだよな。最近の馳さんなんかもうおかしいんだよね。ストーカーしてる証拠を見つけるとか？」








そうできたらいいのかもしれないけど。





京「ジェシーの知り合いだし、あんまりそういうことしたくないんだけどね。」







ジ「仕方ないよ。だって、大我の方が大事だし、何より今の馳さんは間違ってる。」







ストーカーの証拠集めか。



どうすればいいんだろう。






ジ「俺、一回馳さんに会ってみる。そこで何か証拠掴めるかもしれないし。」







田「俺も行きたい。だめ？」





、え？





田「やっぱりジェシーだけだと心配だし。何かあったら大変だから。」






ジ「ありがとう。よし。じゃあ、連絡してみる。」








ーYour Sideー




フランスに来てから、2ヶ月が経った。






大我さんからは相変わらずLINEが来ていて、内容的に病気関連だとまずいから念のため確認はしている。


最初は、連絡取れなくて心配しているという内容だったものが、

1週間後ぐらいから、三枝に留学していると聞いたという内容に変わり、



その後から、守ろうとしてくれてありがとうという内容に変わった。





私が馳さんに何か言われたことをおそらく察したんだろう。



“守ろうとしてくれてありがとう。”
その言葉さえあれば、私の行動は報われるし、仕事頑張ろうと思える。




いい思い出にして、前向かないと。

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