日常の中の非日常

34話 ページ34

大我さんとのことは、綺麗な思い出のまま残したい。




この前一緒にケーキを食べたのが楽しかったから、あれを最後の思い出にしたい。








三枝「2人の問題だから、口を出すつもりはないけど。、でも。俺は、あの人なら藤川が抱えているもの全て、どうにかしてくれると思うよ。」








そうかもしれないけど、

私が嫌だから。
負担になりたくない。






「三枝、。あの人の話はもう私の前でしないでくれる？」







ーKyomoto Sideー






あれからしばらくして、Aさんと連絡が取れなくなった。


何を送っても返信なし。

何かあったのかと思って家に行っても出ない。





いい加減おかしい。




田「なんか最近暗くない？なんかあった？」






メンバーに心配かけるほど落ち込んじゃってたか。





京「最近、連絡取れなくてさ。」







5人ともこっちの様子をうかがってる。

話題を出したのは樹だけど、みんなにも心配かけちゃってたのか。







ジ「同じようなこと馳さんも言ってたんだよね。マンションにも、病院にも出入りしなくなったって。」







え、病院にも、？

ていうかそれってストーカーじゃん。







松「病院にも出入りしなくなったのはおかしくない？やめたとか？」








森「ん？、あ。これ見て。」







そう言いながら見せてきたのはスマホの画面。


これは。






京「日暮総合病院のホームページ？」







森「そう。ここ見て。外科医局のメンバー一覧なんだけど、。」








藤川A 留学中


、え？



留学？






高「知ってたの？」







京「知らない。、え？だって。、え？」






留学なんて話この間は一言も言ってなかったけど。





そうだ。三枝さんに連絡してみよう。



LINE交換しておいてよかった。





お、すぐ返事きた。

電話していいですか？、


まだ撮影まで時間あったはず。







京「あと、10分ぐらいあるよね？ちょっと電話していい？」







田「いいんじゃない？」







よし。、電話しよう。





三枝「はい。三枝です。」






京「京本です。急に連絡してしまってすみません。」






三枝「いえいえ。これに関しては、完全にあいつが悪いんで気にしないでください。」





あいつって、Aさんのこと？






三枝「あいつ、今フランスにいます。」






留学先はフランスなのか。





京「留学中なんですよね？病院のホームページに書いてあるのを見ました。」

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