日常の中の非日常

30話 ページ30

そう言ってくれるのは嬉しいけど、。




京「ジェシー、友達なんじゃないの？」






ジ「まあまあ仲良いけど、馳さんが今やってることは間違ってると思うし、協力するよ。」






森「俺も協力するけど、そろそろスタンバイじゃない？」






もうそんな時間か。


三枝さんには後で報告しよう。





ーYour Sideー




馳さんが退院した数日後、事件が起きた。





オペ3件を終えて、頑張ったご褒美にケーキを2つも買って、上機嫌にマンションのエレベーターを待っていると、背後から声をかけられた。







京「Aさん、こんばんは。今帰り？」







仕事帰りの大我さん。


撮影だったのか、髪もセットされてて薄く化粧も。




いつも思うんだけど、大我さんって毛穴あるのかな。

肌綺麗すぎるんだけど。





「こんばんは。うん。今帰り。お仕事お疲れ様。」





京「お疲れ。」





あ、そうだ。自分で２つ食べようと思って買ったけど、せっかくだし。






「この後あいてる？ケーキ買ったんだけど、一緒に食べない？」







京「え、いいの？行きたい。」







馳「なるほどね。そういうことか。」






そう低い声が聞こえて振り返ると怖い顔をした馳さんがいた。





「馳さん。こんばんは。馳さんもここにお住まいなんですか？」






そういうことかってどういうことなんだろう。



そう思って、大我さんの様子をうかがうと青ざめた表情をしていた。







馳「会いにきた。Aちゃん、俺に会えなくて寂しかったでしょ？」






、は？
今、さも当然みたいな顔して言ってたけど、それって。

私の家調べて待ち伏せしたってこと？


怖い。
入院してた時もちょっとやばそうな人だとは思っていたけど、まさかこんなにとは。




馳「それにしても関心しないな。2人付き合ってんの？」






京「付き合ってません。言ったでしょう？俺は相手にされてないって。」






、え？どういうこと？

大我さんと馳さんは知り合い？





京「Aさん、エレベーターきたよ。行こう。」







「あ、うん。じゃあ、失礼します。」







馳「待って。ご飯これからだよね。一緒に食べようよ。」






、は？

この人どういう神経してんの？







京「Aさん、早く部屋戻らないとケーキの保冷剤溶けるよ。馳さん、またご一緒することがあればよろしくお願いします。では。」






私と馳さんを引き離すように、大我さんが間に入って私のことをエレベーターに押し込んだ。



助けてくれたみたいだけど、なんだか怒ってる？

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