13話 ページ13
ーYour Sideー
まずい。
お前患者になに手を出してるんだと言わんばかりに殺気を出してる。
説明しないと。
三枝「確か、京本さんですよね?、藤川の同僚の三枝です。」
ん?あれ?
京「初めまして。京本です。大荷物ですね。」
私そっちのけで交流し始めた。
三枝も京本さんと話してみたかったのかな。
三枝「はい。相当具合悪そうだったんで、色々必要かなと思って持ってきすぎました。ポカリと、ゼリーと果物。薬はある?」
すごい。こんなにたくさん。
「重かったでしょ?ありがとう。薬はここにあるから大丈夫。」
三枝「この前の手技指導代わってもらったお礼ってことでいいよ。リンパ系は腫れてる?」
扁桃腺は腫れてないけど、リンパは腫れてるかも。
疲れが出たんだろうな。
ぼんやりそんなことを考えていると、三枝の手が首元に触れた。
三枝「腫れてる。、完全に過労だな。ていうか、思ったより体熱いな。38.5とかあるんじゃない?」
たしかに、三枝の手が冷たくて気持ちいい。
三枝「何か冷やせるもの買ってくる。薬飲んだら、寝てろよ。」
それは流石に悪いし。
三枝「鍵借りてく。」
「ちょ、ちょっと待って。大丈夫だよ。薬飲んで寝れば治ると思う。」
三枝だって、今日はオペ2件に外来。
疲れてるだろうし。
京「俺、家に冷やすものあるので取ってきますよ。ちょっと待っててください。」
ーKyomoto Sideー
藤川さんの同僚の三枝さん。
同僚とは思えないほど、藤川さんと仲が良くて、俺に完全に敵意を抱いていた。
その一方、藤川さんは三枝さんのこと完全に同期だと思っている気がする。
リンパを確認しようとして、三枝さんが藤川さんの首を触った時、どす黒い感情が俺の中を支配していた。
触らせないでほしい。
熱があるせいで潤んだ目を三枝さんに向けないでほしい。
ただの友達未満みたいな知り合いでこんなこと思う資格がないのはわかってる。
最初はちょっと気になる程度だったけど、
あまり連絡つかなくて、会わなかった時間にどんどん気になるとか会いたい気持ちが膨らんでいって。
嫌でも実感してしまった。俺、藤川さんのこと好きなんだって。
まだ何も知らないかもしれないけど、もっと知りたいし、俺のことを知って欲しい。
ライバルが手強そうだし、頑張らないと。
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なみ - annaさん» いつもコメントありがとうございます。今回会うのは、あくまでこの前の騒動のお礼という感じです笑。小さな変化に気がつきそうだなとか、色々想像しながらエピソードを入れてます! (2023年4月27日 22時) (レス) id: 37d680b38b (このIDを非表示/違反報告)
anna - おー!!とうとう!きちんと!気持ちを言葉に!!!メンバーにも会うのかあ、早いなあ、、って思ってたら夢主ちゃん大丈夫そ?怪我しちゃった?ちょっとしたのに気付く大我くん最高かよ。まじで。てかきょもほくやん。って興奮してます。これからも頑張ってください! (2023年4月27日 20時) (レス) @page45 id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
なみ - annaさん» ビズを使いたいから、フランスに留学する設定にしたんです笑。更新頑張ります! (2023年4月27日 8時) (レス) id: 38aea03078 (このIDを非表示/違反報告)
anna - ほんとですねw全然長引かなくて良かったです!ほんとに大好きです。頑張ってください! (2023年4月27日 7時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
なみ - annaさん» コメントありがとうございます。今回は長引かないので、大丈夫だと思います笑。必ずハッピーエンドにします!! (2023年4月26日 19時) (レス) id: 38aea03078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみ | 作成日時:2023年3月30日 17時