秋桜56 ページ26
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恭葉「ふあぁ…」
冬の寒さを乗り越え季節は春を迎えた。
春の日差しが僕を優しく照らす。
これは何度目の春だろうか。
前世で17回、更に今世で…
あーやめやめ……考えるだけで頭が痛くなる。
でもこれだけはわかる。
20回はとっくに過ぎてるって事だけは。
そよそよ、と春風が僕の頰を撫でる。
風が吹けば木々が揺れ桜の花びらが宙に舞う。
現在、僕がいるのは並盛公園の桜並木通り。
ジオはまたふらーっとどこかへ行ってる為、不在。
雲『恭葉』
ぼんやりと桜を眺めていると恭に名を呼ばれる。
恭葉「何?」
雲『向こうの広場がやけに賑やかなんだけど』
……え?
向こうの広場に耳を傾ければ確かにガヤガヤしてた。
恭葉「……可笑しいな。風紀委員の一人に人払いするように、と言っといたはずなのに…」
……あ、まさかのサボり?
恭葉「……ちょっと行ってくる」
雲『僕も行くよ』
あ、うん…
・・・
恭葉「あぁ…騒がしいと思えば君達か」
ガヤガヤしてる方角に来てみれば沢田綱吉達がいた。
どうやら元凶は彼達だったらしい。
しかも風紀委員の一人が地面に伸してるし。
……なんか見たことある光景だな。
うーん、このシーンなんだったっけ……?
ツ「ヒバリさん!!あ、この人風紀委員だったんだ!」
雲『腕章みればわかると思うけど』
……そこまで気が回らなかったんでしょ。
恭葉「僕は群れる人間を見ずに桜を楽しみたいからね。彼に追い払って貰っていたんだよ」
……でも。
恭葉「君は役に立たないね。
後はいいよ。自分でやるから」
「い…委員長」
恭葉「弱虫は土にかえれよ」
怯えた表情を浮かべる風紀委員にトンファーで一撃。
気絶する風紀委員を見下ろせば「仲間を!!」と沢田綱吉は叫ぶ。
仲間?冗談言わないで。
彼らはただの部下だから。
ふん、と鼻で笑えば「いやー」と呑気な声が聞こえる。
シャマル「絶景!絶景!花見ってのはいいねーーー♪
っか〜〜〜〜やだねーー男ばっか!」
酔っ払い保険医Dr.シャマルの登場だ。
その手には酒瓶を一本持っている。
ツ「Dr.シャマル!」
獄「まだいやがったのか!!ヘンタイ!スケコマシ!」
シャマルを睨みながら言う獄寺隼人に沢田綱吉は宥める。
「オレが呼んだんだ」
ここら一帯に響く高い声に僕は反応した。
見上げれば保険医の近くの木の枝に花咲じいさんの格好をした赤ん坊がいる。
ツ「リボーンも!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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恋歌 - 面白い!!!!!更新頑張って!!! (2017年7月16日 9時) (レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 待ってました!ジョットさんと雲雀さん、恭葉の三人(?)のトリオが好きです!もっと雲雀さんが恭葉にデレ... あ、いやナンデモナイデス (2017年3月20日 7時) (レス) id: f2bd6f6292 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 更新、応援しています! (2017年2月12日 11時) (レス) id: b678ce8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 今日読み始めました。そしたら、おもしくて最後まで読んでしまいました!更新、頑張って下さい! (2017年2月4日 16時) (レス) id: bc585550e9 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも陰ながら作者様の作品を楽しませていただいています!無理しない程度に頑張ってください!応援してます!!ヽ(*´∀`)ノ (2017年2月1日 0時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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