秋桜33 ページ3
ヒラリーー。
ヒラリーーー。
雲一つない青空に舞う桜の花びら。
それを桜木の下から見つめるは一人の少女。
“ 雲雀恭葉 ”
ここ並中の風紀委員長にして並盛町の秩序とも言える人物だ。
黒髪に青灰色の鋭い眼。
セーラー服の上にはカーディガン。
�猊�紀�瓩判颪�れた腕章を腕につけた学ランを肩から羽織る姿は誰もが目を惹く。
ーーブワアッッ！！
腰ぐらいある黒い髪が風で靡いた。
それと同時にざあぁ、と桜木が大きく揺れる。
またヒラリ、ヒラリと桜の花びらが舞う。
恭葉「……春、到来ってね」
ポツリ、と呟く声は風でかき消される。
だがその声を拾う者が二人いた。
ｼﾞｵ『恭葉、そろそろ入学式じゃないのか？』
一人は黒いマントを身にまとった小さな小人。
金髪金目、特徴的な髪型と整った顔立ち。
初代ボンゴレボスこと、名を�爛献腑奪鉢�
雲雀恭葉の家の同居人だ。
他人には見えないという特殊な小人である。
恭葉「あ、そうだった」
そしてその声に反応するもう一人の男。
雲『入学式が始まる5分前切ったよ。遅刻したら咬み殺すから』
名を雲雀恭弥。
こちらもとある事情で恭葉とジョット以外は視えない特殊な雲雀恭葉の守護霊である。
恭葉「いや咬み殺すって…無理でしょ。触らないの…」
に、という言葉が発する事はなかった。
何故ならビュンと風を切り恭葉がいたところに掌サイズの石が地中に埋まったからだ。
といっても恭葉は一、二歩後ろに下がったので当たる事はなかったが…
雲『チッ』
恭葉「いきなり何するのさ。危ないじゃん」
雲『当たればいいのに』
恭葉「嫌だ。絶対痛いだろうし」
当たった時のことを想像する雲雀恭葉は少し眉を寄せる。
雲雀恭弥は生身の人間には触れないが物には触れる。
その事を知ってる雲雀恭葉は「当たって怪我したらどうするのさ」と雲雀恭弥を睨む。
雲『君なら避けられるでしょ』
恭葉「…それは、そうだけど……」
うぐぐ、と小さく唸る雲雀恭葉に『お、おい』と今まで黙っていたジョットが口を開く。
ｼﾞｵ『入学式、始まったぞ』
ジョットの声に小さく唸っていた雲雀恭葉の声がぴたりと止む。
時計を見る雲雀恭葉は引き攣った表情で
恭葉「……マジか」
そう呟いた。
____sideNO終。
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恋歌 - 面白い!!!!!更新頑張って！！！ (2017年7月16日 9時) (
レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 待ってました！ジョットさんと雲雀さん、恭葉の三人(？)のトリオが好きです！もっと雲雀さんが恭葉にデレ... あ、いやナンデモナイデス (2017年3月20日 7時) (レス) id: f2bd6f6292 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 更新、応援しています！ (2017年2月12日 11時) (レス) id: b678ce8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 今日読み始めました。そしたら、おもしくて最後まで読んでしまいました！更新、頑張って下さい！ (2017年2月4日 16時) (レス) id: bc585550e9 (このIDを非表示/違反報告)
よる。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも陰ながら作者様の作品を楽しませていただいています！無理しない程度に頑張ってください！応援してます!!ヽ(*´∀｀)ノ (2017年2月1日 0時) (レス) id: 01ec13c248 (このIDを非表示/違反報告)
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