Episode 2-20 ページ38
「やから、俺は、旅をしながら、医者のような仕事をしている。姉のような犠牲を払わないためにも。……回復特化の魔法師とは俺のことだ、ってね。」
『ロボロを眠らせたのも、その力？』
「ロボロの"加護"は使いすぎると、ロボロ自身に負担をかける。ただでさえ、無理しがちだから、一度強制的に眠らせた。」
『そっか……。』
何を考えているか分からない、それがしんぺい神への第一印象だった。
しかし、姉や世界の子どものため、そしてロボロのために行動する彼の姿は、立派な大人そのものだ。
彼との会話はとても落ち着く。
「でも、ロボロの力が、ロボロと俺以外にも効果があるとは初耳。ありがとね、気づかせてくれて。」
『いや、そんな、お礼なんて！』
「俺が言いたいから言うの〜。君と行動すれば、ロボロも少しは自信がつくかもしれへん。貧しい子どもたちにも効果があるなら、万々歳だ。」
だから、あんがと、と続けるしんぺい神の瞳は、慈悲に溢れていた。
顔かけを外した彼の顔たちに、目が潰されそうになりながら、なんとか、どういたしましてと苦渋を交え口にする。
今のとこ、顔の隠れている人間はイケメン説が濃厚である。
やめてほしい。ギャップで死ぬ。
『さて、と。そろそろロボロの素顔も拝んでくるか……。』
「Aちゃんは、面白い性格やね。」
『よく言われる。』
しんぺい神とのこれからの方針についてあらかた話し終え、私は重い腰を上げた。
扉の前まで行き、部屋を後にしようと一歩踏み出すと、あ、まってと声をかけられる。
「ロボロのとこ行く前に、行くべきところがあると思うよ。」
『んえ？』
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なと(プロフ) - 運命/パロありがとうございます…！イケメン好き主人公とっても好きです！設定への落とし込み方楽しみにしつつ次作読みます！ (12月3日 22時) (
レス) @page48 id: 325b0ea001 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - ピット☆さん» 素敵だなんてっっ！嬉しすぎます！コメント、ありがとうございました〜！！m(_ _)m♡ (2022年2月10日 20時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - とても素敵な作品なのでこれからも頑張ってください！更新お待ちしてます！ (2022年1月29日 13時) (レス) @page48 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - runvaさん» うわ〜〜〜！！！嬉しすぎます……！！！表現は特に試行錯誤したのでそう言ってもらえて良かったです♪励みになります！コメントありがとうございました〜！！！ (2022年1月2日 16時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 戦闘時の表現、設定の細かさ、内容の濃さ、どれを取っても良いものしかありませんねぇ！更新頑張ってください！続きが出るまでループしてます！ (2022年1月2日 0時) (レス) @page48 id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2021年10月12日 15時
