Episode 2-5 ページ23
『"嫉妬"のロボロ…？』
疑問符を添えながら、トントンの言葉を復唱する。
二つ名のようなものだろうか。
「初めまして。憤怒の悪魔トントン。俺は、ロボロの契約者…しんぺい神。」
ロボロ、という少年の後ろから、空色の青年が演技口調で口を開いた。
和服には似合わない、優雅な佇まいだ。
嫉妬だとか、憤怒だとか………。よく分からない単語ばかりだな……。
七つの大罪を連想させるけれど、悪魔と結び付けられるものなのだろうか。
「大層なご挨拶やな。奇襲もせず、コソコソとついてきて………。何が目的や。」
トントンがそう無愛想に返すと、空色の青年……しんぺい神は、ヒラリと風で仰がれた顔かけの下で、口角を上げた。
「目的なんてそう大したもんはないで。」
「理由もなしに尾行するなんて、気持ち悪いやつやな。」
「んふふ、辛辣……。まあそうやな……。トントンの命を頂きにきた、と言うべきか。」
穏やかな口調のまま、物騒な言葉を紡ぐしんぺい神。
私は、思わず一歩足を踏み出し、トントンの前に出た。
彼を守りたい一心で。
まあ、私の身長じゃ、トントンを覆い隠せはしないんだけどね。
「健気なお嬢さんやなぁ。そう警戒せんで。俺らは、交渉しに来たんや。」
『交渉……？』
「交渉……というか、条件？」
まあどっちでもいっかと自己解決しながら、しんぺい神はトントンを見据えた。
何だか嫌な予感がする。
そう眉根をよせる私に構わず、言葉を続ける。
「トントンが、潔く命を差し出してくれれば、お嬢さんに危害を加えない。絶対に。」
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なと(プロフ) - 運命/パロありがとうございます…！イケメン好き主人公とっても好きです！設定への落とし込み方楽しみにしつつ次作読みます！ (12月3日 22時) (
レス) @page48 id: 325b0ea001 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - ピット☆さん» 素敵だなんてっっ！嬉しすぎます！コメント、ありがとうございました〜！！m(_ _)m♡ (2022年2月10日 20時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - とても素敵な作品なのでこれからも頑張ってください！更新お待ちしてます！ (2022年1月29日 13時) (レス) @page48 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - runvaさん» うわ〜〜〜！！！嬉しすぎます……！！！表現は特に試行錯誤したのでそう言ってもらえて良かったです♪励みになります！コメントありがとうございました〜！！！ (2022年1月2日 16時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 戦闘時の表現、設定の細かさ、内容の濃さ、どれを取っても良いものしかありませんねぇ！更新頑張ってください！続きが出るまでループしてます！ (2022年1月2日 0時) (レス) @page48 id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2021年10月12日 15時
