酒言葉２ 青×桃

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桃side


赤「はぁ…そろそろ話すか。あのさ、俺が最近あの店行ってへんの気づいてた？」

「え？まぁ、見かけへんなとは思ってたけど、金曜以外に行ってるんかと思ってた」

赤「いや、金曜以外も行ってへんねん。というより、もう行くのやめようかと思ってる」


しげの言ってる意味がよくわからんかった


rainboWを俺に紹介してくれたのはしげで、そんなしげがいきなり行くのやめようかな、なんて


「なんで？」

赤「前に、両想いやと思うって話したん覚えてる？」

「おん」

赤「あれ、ただの俺の勘違いやったわ笑」


勘違い…？


たしかに、初めて聞いた時はなんでこんなに自信あるんやろって思ったけど


STARを待ってる間や、STARと話してる時に見た2人の姿は


ほんまに恋人同士みたいで、両想いなんやろうなって俺も思ってたのに


「なんでそんなこと思うん？」

赤「見てもうてん。JUNが奥さんと歩いてるところ」


JUNっていうのは、しげがよくあの店で話してる人のこと


つまり、しげの好きな人ってこと


「その人、結婚してたん？」

赤「そうらしい」

「らしいってことは知らんかったんやな」

赤「店で会うときは、指輪なんてしてへんかった。でも女の人と仲良さそうに歩いてるJUNの左手の薬指には指輪が付いてた」


ん？待てよ？


あの店でしか会ったことなくて、まだ顔も見たことないし名前も知らんって言ってたよな？


てことは、その奥さんといたって言う人がJUNさんとは限らんのでは…？


「それ、ほんまにJUNさんなん？別の人ちゃうか？」

赤「そんなわけない」

「なんでそんな自信あるん？」

赤「あの特徴的な唇。あの猫っ毛、あのスタイルの良さ。それに…」

「そ、それに…？」

赤「…あの声。rainboWで会う度に聞いてたあの声を間違えるわけがない」

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