.+ﾟ144 Jun ページ7
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潤｢…え？｣
なぜかニノよりも早く反応した俺をニノがチラっと見たのを
視界の端で捉えた。
やらかしたと思ったけどそれより今は大野さんの言葉の真意が気になる。
俺とニノの視線が大野さんに集まると
当の本人は気にすることなくフォークに巻き付けたパスタを口に運んだ。
智｢…ふぉっふぇ、｣
和｢食べ切ってから喋れや…口汚ぇし｣
智｢んぉっ｣
おしぼりを擦り付けるように大野さんの顔に押し付けて
赤くなった口周りをゴシゴシ拭くニノ。
潤｢…カップルかよ笑｣
和｢キモイからやめて？｣
智｢照れんなって｣
和｢あぁ？｣
智｢こえ 笑｣
３年経って人相の悪さに磨きかかったんじゃないのって、大袈裟に怖がってみせると
それに反応して更に眉間にシワを寄せたニノを見て
おっかねぇって笑った。
だけどその顔はちょっとだけ嬉しそうで。
この3年、ずっとここから大野さんを見てきた俺には
その表情がなんか新鮮で
同時に懐かしくも感じたんだ。
だからかな。
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智｢…学生にはもうなれないとしても、こうやってここに集まって、昔みたいに皆で馬鹿やってさ｣
和｢…｣
智｢そうしてたら空白の3年間なんかあっちゅーまに埋められるし、なんなら超えられるって｣
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智｢…俺はそう思う｣
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本当にたまに見せる真っ直ぐな目でそう言った大野さんはきっと
こんなふうにニノと話せるようになることを
心の奥でずーっと望んでたんじゃないかって
そんな気がしたんだ。
だからこの場を設けたんだろうし
もう俺のことは気にするなって
強く、ニノに語りかけてるようにも思えた。
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潤｢…｣
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まったく…
強い人だよあなたは。
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和｢…昼飯｣
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和｢…食わねぇとアイツに怒られんだわ｣
潤｢…え？｣
和｢…だからこの店に飽きるまでは通う、かも？笑｣
智｢んふ｣
和｢毎日来ても飽きない料理の開発よろしくね、潤ちゃん笑｣
潤｢…｣
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潤｢…飽きさせるわけねぇーだろバーカ｣
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男3人でニヤニヤしてる気持ち悪いこの光景をあの子が見たら
多分すんげぇ嬉しそうに笑うんだろうな。
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A、君が選んだ道にはちゃんと
皆が笑ってる未来があったよ。
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aracick5963(プロフ) - お疲れ様でした。ときには涙しながら、ときには微笑ましくおもいながら読ませていただきました。 何度も読み返してしまいます。大ちゃん先輩もいい味だしてましたね！また、少し時間を過ごした二人がみたいとおもいます。また、会えるのを楽しみに待ってます (2020年5月25日 13時) (
レス) id: bd8f65ce45 (このIDを非表示/違反報告)
@ - 和さんが描く2人の取り巻く雰囲気は唯一無二で、毎回拝読させていただく度に涙が溢れて止まらなくなってしまいます。私もこの作品とともに成長してきた読者の1人なので、このような物語展開は大号泣してしまいました。またこの2人の今後に期待して...。お疲れ様でした！ (2020年5月21日 3時) (レス) id: 1df0870349 (このIDを非表示/違反報告)
@ - 更新が止まってしまった際、ああもう読めなくなってしまうのかななんて悲しい気持ちを抱いたこともよそにふらりと覗きにくると更新がされていることにいつも感動をしておりました。今回もふらりと数年ぶりに立ち寄ったことで完結に立ち会うことができ、嬉しい限りです。 (2020年5月21日 3時) (レス) id: 1df0870349 (このIDを非表示/違反報告)
@ - 8年もの時間をかけて素敵な作品を完結してくださり、ありがとうございます。中学生で出会ったこの作品、今となっては私も20歳を超えてしまいました。間違いなく私の青春そのものです。更新通知が届く度にお話を覗きに来ていたこと、本当に懐かしく思います。 (2020年5月21日 3時) (レス) id: 1df0870349 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - お疲れ様でした。丁寧な描写と素敵な登場人物、更新されるたびにワクワクしながら拝見させていただいていました。いつか、その後の二人も短編集のような形でもよいので見れたらうれしいです。長い間、お疲れ様でした。完結おめでとうございます。 (2020年5月17日 7時) (レス) id: 5b47cf97cc (このIDを非表示/違反報告)
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