kzと成城学園

助け。 ページ32

彩「麗香には。助けが必要だから。」

煙草・・・何本目かな。結構吸った気がする。

環「ウチらに何かできるわけじゃないけどね。」

彩「何も出来なくても。何かをしたい。」

『彩・・・。』

彩「・・・え？」

黒「どうしたの？」

彩「あ。ううん。」

沙耶・・・の声。

『麗香は・・・大丈夫よ。安心して。』

本当？

『自立。出来るんじゃないかしら。』

・・・間違いないの？

『私が言うんだもの。』

沙耶・・・。麗香の事。守ってあげてよ。

『えぇ。大丈夫だから。安心して。』

風に髪を撫でられて。沙耶が好きな柑橘系の香りがした。

環「沙耶・・・。来たのかな。柑橘の香りがする。」

朔「沙耶の香水って変わってるよな。」

ねぇ。沙耶。私達は誰かの支えになってるのかな？

沙耶の教えを私は守れてる？

紅蘭を。

彩「日が暖かい・・・。」

みんなの眼差しが。優しい。

彩「紅蘭は。これからも続くかな。」

「続く。」

全員がそう。言ってくれた。

彩「色々な事があったけれど結局。いつものメンバーで解決してる。紅蘭もkzも。」

環「どうしたの〜？」

彩「ありがとう。私喧嘩出来て良かった。」

環「バカじゃないの〜？喧嘩出来て良かったとか初めて聞いた。」

彩「紅蘭といれるんだもの。残酷な終わりじゃなくて。お互いが・・・ちゃんとENDになった。」

たくさんの支えを。

受けて。

彩「ふー。喧嘩は誰かのためにやるもの。改めて理解できた。」

環「ウチも。ありがとう。彩ちゃん。」

彩「んーん。」

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