兄さん！！！！

ナナ ページ9

ん？入口どこだ？？え？




「っちょっと待って！！！」



慌てて兄さんの腕を掴むと不思議そうに僕を見つめてくるあー待って本当にかっこいい無理(限界ヲタク)



『どしたん？』


「どーしたじゃないよ！え、兄さんも行くの？」


『おう！田角サンだっけ。どうやら俺の後輩らしいんだわ』

朔良「正式に言えば僕たちの高校時代の、ね」



「え、、？？？」


『実はよ〜昨日か。たまたま卒アル見てたら俺の寄せ書きのとこに

'' またA先輩と会いたい!大好きです!!! ''

って書いてあってさ〜。そう言えば田角って今何してんだろって思って』


朔良「そのことを聞いた僕が調べたらたまたま刀也くんが所属しているにじさんじ…ここのCEOだったって訳。笑」



「はああああああ？！！！」


エントランス前で声が大きくなって色んな人に見られたのは仕方なく無いですか？いやこれは誰だって叫ぶでしょう？！！！


『つまりはそういうこと。んでわざわざ本社にまで入らなくてもいいと思うだろ？チッチッチッ今から俺と朔良で田角と取引すんだわ』


朔良「刀也くんにも後々関係することだから楽しみにしててね〜！いやあなんだか久々に仕事で楽しくなってきたよ！」


『俺も。笑 んじゃ頑張れよ刀也。行ってらっしゃい』


「わっ、…ほんとに、すごい人だな…兄さん、、」




雑に頭を撫でられそのまま先に向かっていった2人。おかしいとは思ったんだ。朝からスーツ着てるし(もちろん高そうなやつ。値段は恐ろしくて聞けなかった。)仕事用に使う香水(これも前に聞いたら普段用と分けてるらしい。ちなみに僕もおそろいのを貰った。値段は(以下略))だったし。



やっぱり、…僕の兄さんはすごい人だ。




「おーい！！もちさーーん！！！」


「っ、！？…誰かと思えば葛葉くんと不破くんじゃないですか。」


不破「おはよぉ〜もちさん！こんなとこで立ち止まってどうしたん？」

葛葉「もしや寝ぼけてます？？」


「いえ。少し考えることがあって。…というよりそろそろ時間やばいですね。おふたりも今日同じ案件ですよね？」


不破「そーそー！元々ずはと二人で行ってたんやけどもちさん見えたから一緒に行こ〜！と思って！」


葛葉「さっさと行って早く終わらせましょ〜」


「はいはい。笑」



…それにしても取引、ってなんだろう。いいや今は。ただいまは目の前のことに全力で取り掛かるだけ。

ハチ→←ロク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す