検索窓
今日:8 hit、昨日:19 hit、合計:41,446 hit

20 ページ21

すやすやと人の膝で眠っている子猫。
どーしょこの子


ほっといては置けないと家に連れて来たまでは仕方がない。ただ連れて来た後の事を何も考えていなかったのは不味かった。


取り敢えず何か食べさせないと、と思いダッシュで買ってきた子猫用ミルク。お腹が空いていたのかゴクゴクと飲んだ子猫はそのまま呑気に人の膝の上で眠っている。


猫を飼ってくれそうな知り合い何ていない。
正確に言うなら、毎晩会っている沢山の知り合いの中には猫を飼ってくれそうな人もいる。
ただ、彼らにその様な頼み事をするのは少々気が引けた。


...私が飼うしかないのかもしれない。
猫を飼ったこと何てないけれど大丈夫かしら。


気がつくと、何時の間にか目を覚ましていたらしい子猫が私を見つめていた。


『どうしたの?』

「みゃあ」

『捨てたりしないから』

此方を見つめてくる子猫が、余りにも不安そうに見えて気がつくと私はそう伝えていた。
捨てないと伝えた途端、安心したように子猫は再び眠り始めた。
まるで言葉が分かっている様な態度が何故か愛らしい。


『色々買いに行かなくちゃね。』

トイレや餌が必要だろう。
ゲージなんかもいるのかもしれない。
後は、病院にも連れていかなくちゃ。
どれくらいの時間ダンボール箱の中にいたのかは知らないけれど、良い環境では無かったはずだから。




『よろしくね』
小さな身体を撫でながら呟いた。
名前何にしよう。

21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
217人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とと | 作成日時:2019年9月10日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。